「切断」から100年、奇跡の再会と呼ばれる展覧会です
「三十六歌仙」とは、歌人.藤原公任の『三十六人撰』に選ばれた三十六人の優れた詠み人(飛鳥時代から平安時代に活躍した歌人)
「佐竹本」とは、鎌倉時代以降描かれるようになった歌仙の肖像を歌仙絵と言います。
この佐竹本は、歌の意味に寄り添って歌仙一人一人の表情や姿勢に微妙な変化を加え、詠んだ人物の心情さえも感じさせる肖像表現が、他の歌仙絵や同時代の肖像画に比べ大きく優れています。
その美しさは、一歌仙ごとの断簡になっても損なわれておらず、まさに歌仙絵の最高峰と言えます。
大正時代に入り、「佐竹本三十六歌仙絵巻」が売り出されたが、あまりに高価な為買い手がつかず、海外の流出さえ危ぶまれました。
すると、経済界の中心人物が動き、一流の財界人や茶人らは、絵巻を一歌仙づつに「切断」し、共同購入することに!
大正8年、呼びかけに応じた購入希望者が一堂に集まり、37枚に「切断」された歌仙絵を、それぞれ誰か購入するのかは、くじ引きで決められました。
この「絵巻切断」から100年。
これを機に展覧会としては、過去最大の規模で、離れ離れとなった断簡37件のうち31件が集結されています。
激動の日本近現代史の片隅で、多くの「佐竹本」がその所有者を変えていきました。
流転を乗り越えて大切に伝えられてきたドラマの続きが会場にありました!
初めて行った京都国立博物館は、キレイで広かったです
ハードスケジュールだったので、ゆっくりできませんでしたが、次回は時間に余裕を持って行きたい場所でした
今月の24日までやってるので、ご興味がある方はぜひ見に行ってみてくださいまし
しかし。
芸術っていいですね!
あの空間は、良い気しか流れてない
おかげさまで束の間でしたが、心が洗われました
感謝