こんにちは副院長のひろきです。
ここ数日はほんとに冷え込んでます、当院の診療室からも
雪化粧の鴨川が眺められるころになりました
昨年末に東京に研修会に行った報告を遅くなりましたが書かせていただきます。
最近の歯科界では、ごく普通に「MI」という用語を頻繁に使われるようになりました、
MIとはミニマル・インターベンションの略で、最小限の侵襲で生体に易しく歯科治療を行おうとする概念です。
もともとは一般外科治療において患者さんに侵襲を少なくし負担を軽減する試みで使われて
いたようです。
最近ではそのコンセプトが歯科治療にも必要であると捉えられ使用されるようになりました
歯という臓器は、一度傷ついてしまうと再生は望めません
治療においても人為的に削ったところは、二度と原状に復することはありません。
しかし現在の歯科治療はレーザー・特殊薬剤の普及により少しは削らずに完治するケースも
ありますが、まだまだ稀な時にかぎられます、
やはり虫歯の菌に感染し溶けてしまったところは、削りとり完治させるのが第一選択です。
そこで、近年の歯科医療の進歩の中に、接着歯学が挙げられます
接着とは、修復物(詰め物)と歯をくっつけるときに使用されるのですが
以前の歯科治療は虫歯に対し、決められた形に削り、型をとり、銀歯を詰めていたのですが
接着材や修復物の進歩により、本当に削りとらないといけないところだけを削りとり、詰めることが
可能になりました。
(注:進行した虫歯は残念ながら今までと変わりません。)
重要なことは、歯科の治療は「やり直し治療」といわれることがあります
それは一度歯の治療を施すとどうしても再度細菌に感染したり、欠けたり、外れたりしやすいためです
MIというコンセプトのもとに治療することにより、極力その負のサイクルをゆっくりにすることができるので
結果的に身体にやさしい、長持ちする治療につながるのです。
私自身も、患者さんの歯にとって、また身体にとって、また今後の日々の生活にとって
最良の治療は何かということを常に考え診療にあたらせていただきます。
東京でダイレクトボンドシステムのセミナーを受講し、今までよりもより精密にかつ審美的に
失った歯を修復する技術を学んでくることができました
講師の高橋先生の充填は一見どこを治療したのか、詰めたのかわからないほど、きれいに
治されています、私もできる限り近づけるよう努力します。
様々な歯の解剖、形態、特徴に対応できるようにレクチャーしていただけたので
非常に充実したセミナーでした