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970年に書かれた「口遊」(くちづさみ)という書物には、
「雲太(うんた)、和二(わに)、京三」というように、
日本の高い建物ベスト3が掲載されているそうです。

「雲太」は出雲大社、「和二」は大和の東大寺大仏殿、
「京三」は平安京の大極殿ということで、伝承によれば、
当時の東大寺大仏殿は高さ45mくらいあったとのこと。
出雲大社は48mくらいあったのでは?とも言われていますが、
当時の技術で本当にそんな高い建物が出来たのかどうか、
1988年にも「大林組」が検討結果(肯定的)を発表
http://www.obayashi.co.jp/kikan_obayashi/izumo/p01.html
していたり、古代ロマンとしてもともと関心が高かったお話でした。
そして、2000年~2001年の発掘では、スギの大木3本を1組にし、
全体直径が約3mにもなる巨大な柱が3カ所から発見されまして、
これ自体は、書物に「雲太」と書かれた970年より時代が下った
1248年建造の本殿の柱かとは推測されてはいるものの、
もっと前からそのような技術があった可能性も高まったということで、
今後もますますそういった研究も進んでいくのかなと想像しています。

この歴史博物館に入ってすぐの中央ロビーには、その発掘された「宇豆柱」
が展示され、実際に見学した上に撮影もできるようになっています。

そんな島根県立古代出雲歴史博物館では、出雲大社のことはもちろん、
出雲国風土記や青銅器など、内容の濃い展示が盛り沢山!
今回は団体行動だったために時間制限かかった中での見学でしたが、
おそらく興味ある方が行かれたとすれば、じっくり確実に1日は潰れる
くらいの内容かとは思いますよ。

http://www.izm.ed.jp/ 島根県立古代出雲歴史博物館HP

      [見学日:平成23年6月19日]