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青森県五所川原市にある展示施設です。
http://www.tachineputa.jp/index.php

“立佞武多”がどんなものなのか、何の予備知識もなく3月25日のお昼に訪ねてみたのですが、
なかなか圧巻…。展示スペースへ行きましたら、高さ22mもの巨大な作品が3体ほど立っており、
いきなりエレベータに乗せられ、着いた先の4階にて、ようやく立佞武多の頭のあたりの高さでした。

ねぷたの大型化は、江戸から明治にかけて進んでいったようですが、大正以降は電線が張られた影響で、
どこの祭りも高さは低く抑えられるようになってしまった模様。。。

ところが1993年、古い巨大ねぷたの設計図と写真が発見されますと、復活の機運は高まりまして、
ついに1996年夏、市民有志が巨大“立佞武多”の製作に成功するのです。
400m程でしたが人力で曳いて運行も行い、最後は「昇天の儀」という古来の風習に則り、
苦心して造り上げた立佞武多に火をかけて燃やしたそうです。

当初は1回限りの試み…という計画だったらしいですが、これを契機に五所川原市も頑張りまして、
1998年には80年ぶりの立佞武多祭の開催にこぎつけ、以後、毎年行われるようになってます。
最近では、観客動員数で秋田の竿灯まつりを抜くにいたり、青森ねぶた祭り,仙台七夕まつりに続く、
東北第3位の夏祭りに成長しているとのことです。

なお、今年の立佞武多の運行予定は、8月4日~8日となっています。
最近は、1年で1体を作り、その際には一番古い1体が引退というサイクル。
コンセプトも毎回良く練られ、それが作品の確固たる出来栄えへと、つながっている気がします。