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1999年の第17回大会以来、毎年欠かさず通っている諏訪湖畔の花火大会です。
現在、毎年9月の第一土曜日の開催。“技の花火大会”といわれており、
エントリーされた花火師30人それぞれ、たった5発の花火で勝負をします。

花火そのものの見栄えだけでなく、題名,コメント,イメージソングそれぞれとの
一体感までが、審査対象とのこと。諏訪湖の花火といえば、8月15日に行われる
『諏訪湖まつり湖上花火大会』が有名ですけれど、質の良い花火をじんわり楽しめる点で、
私にとって捨てがたい大会です。

思い出の作品は数々ありますが、中でも初めて見た年、地元・諏訪の小口煙火が出品してきた
『さみだれ二段咲』(敢闘賞受賞作品)の印象は強烈でした。

「日本花火の寂(さび)をじっくりとお楽しみ下さい。」とのコメントで、
“絲綢(シチュウ)之路”(※喜多郎作のNHK特集「シルクロード」テーマソング)を
イメージソングに採用。花火が開くと、さみだれに見立てた沢山の和火が、途中で分化しながら、
天からゆっくり舞い降りてきました。花火にハマリ始めたのは前年からのことですが、
私はこの時初めて、単発の花火に対し、えもいわれぬ“風情”を感じたのです。

ともすると花火大会は、玉数の多さが比較対象になりがちですが、
「心に響くかどうかは“質”で決まるのだ」
と、気づかせてくれた大会でした。

なお、全体的に上品な雰囲気感じる大会ですが、エンディングの豪快さは別格です。
湖面2箇所で半円の大花火が炸裂する諏訪湖名物・水上スターマイン『Kiss of fire』。
(写真は昨年のものです。同時に打ち上げ花火もありましたが、とても入りきりません・・・。)
「やっぱり花火は物量あるのみ!!」
という方も、これでたいがい満足されるようです(笑)
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