自演乙選手に学ぶブランディング | 神泉で働くイノマル社長のブログ

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自演乙選手に学ぶブランディング


皆様こんにちは。

今日は自演乙選手に学ぶブランディングについてお話します。



突然ですが、僕はK1が好きです。特にミドル級。

魔裟斗選手が引退してしまいましたが、
2002年日本人で初めて世界王者になり、
2008年6年越しで世界王者に返り咲いた
この2つのシーンはエネルギーをくれました。


そんな魔裟斗選手が引退した2010年
K1MAX日本代表選手権が先日行われ、

長嶋☆自演乙選手が優勝しました。



彼はコスプレファイターとしてTV番組でも
取り上げられ、注目を集めながら優勝を果たしたのです。

この大会を見てK1の新たな可能性を感じました。


自演乙選手に学ぶブランディングのコツは2つです。


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①実力×プロモーション=独自のポジション
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日本代表決定トーナメントに出場する選手は強くて当たり前。
いかに注目を集めるか、勝つだけではなく自分を売るかということが大事です。


多くの選手は、「俺が優勝する!」、
「全員KOで倒す」などの挑発で注目を集めます。


しかし、コスプレファイターという独自のポジショニングで
ブルーオーシャン戦略で誰よりも注目を集めました!!


しかも、コスプレは日本の文化です!
日本選手権で優勝後、世界選手権でもある程度の注目を集めることができます。
(しかし、強いことは大前提ですよ~)


かつて1998年サッカーのW杯で中田英寿選手が、
活躍し、セリアAに移籍を果たしました。


彼はこの時に金髪でW杯に出場しました。
後に、「日本人の中にいたら金髪がいたら目立つ。

スカウトの目にとまりやすいからね」といっていました。


実力があることは大前提で自分独自のプロモーションをしたのです。


これは企業でも同じです。

「良いサービス×独自のプロモーション=独自のポジショニング」
につながるのです。


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②マーケットの拡大 ターゲットの拡大
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そしてもう一つ。
当日の大会会場を見て面白いことがありました。

なんとコスプレしたファンの方々が会場にたくさんいたのです。


普通、コスプレを趣味とする人がK1を見にこれほど集まるでしょうか?

長嶋☆自演乙選手がこういった取り組みをしたことで、
コスプレをしている人達が新たな顧客層になったのです。

彼らの中で強いコスプレファイターはまさにヒーローです。

新しいマーケットを創りだす手法としては、まさにブランディングです。



企業の場合はどうでしょう?
ブランドも年を取ります。

新しい顧客をを取り込まずに固定客で回し続ければ必ず衰退する日がきます。

街の喫茶店などもご近所のお母さん方のいのばた会議の場になっていたりしますが、
例えばスイーツなどの取り組みで新しい若い主婦層を取り組まなければ、
事業を継続することは難しくなります。


すなわち、ブランドは年を取る。
だから新しい顧客を常に開拓する取り組み(ブランディング)も非常に大切
なのです。


長嶋☆自演乙選手の戦いを見ながら、
ふとそんなことを思うのでした。