□成熟市場で起きること
日本は不況と同時に成熟市場というパラダイムに入りました。
その中で経営者は、これから起こることを把握し、時流を読むこと、
そして自分がどんな手を打てばいいかを考えなければならない。
遭難や極限状態で生きる人の共通点は、
『生き残るために行動をした』ことだそうです。
大半の人は極限状態で行動が起こせずに死に向かうのです。
では経営者が考えなければいけないことはなにか?
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まず、成熟市場で企業はどんな手段を取るのか?
単純に自社の市場やサービスの成長が止まってしまえば、
自社の社員を雇用し続けるためにも、企業存続のためにも、
下記の2つの手段を取らざる得なくなります。
①新しい市場に参入する
②新しい事業を始める
(両者ともに、自社の強みを生かしてという大前提の上で)
ほかの選択肢としては、
○新しい市場を創る
○他社の顧客を奪う
という選択もあります。
こういった手段を取ることで日本マーケット全体には、
大きく分けて3つの現象が生じることとなります。
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具体的には、
日本マーケット全体でどんなことがおこるのか?
【①事業連鎖の改革】
→付加価値を提供することで従来の価値にとって変わる
・現像カメラ→使い捨てカメラ→デジカメ
というイノベーションによってフィルムや、現像、
取次店というバリューチェーンが変化することで
事業連鎖自体に変革が生じる。
これは新しい価値の提供、プラスαの価値の提供を顧客にもたらす。
同様にレコード→CD→ネット販売も事業連鎖の変化である。
【②ビジネスモデルの変化】
→差別化した価値を提供し、消費者は使い分ける
同じサービスを異なるビジネスモデルで提供
・大手銀行とセブン銀行は同じ銀行でもビジネスモデルが違う。
・マイクロソフトとGoogleは同じワード、エクセルというサービスを
提供しているがこちらは最もわかりやすくビジネスモデルが違う。
前者銀行では、大手銀行は預金を集め、それを貸し出すことで利ざやで
収益を上げることが利益の仕組みだが、セブン銀行は違う。
セブン銀行は、顧客にリーチャビリティーの高いATMを設置し、
他の銀行使用の際の手数料で収益を上げている。
実際に2009.3月 経常収益898億円のうちATM手数料855億円、
経常利益287億円と経常利益率32%と銀行形態の中で圧倒的な数値である。
【③価格の低下】
→従来の価値を提供し合う状態では価格競争で顧客を奪いあう
現状の吉野家と松屋、すき家の戦いは正にこれに該当します。
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