<ジョブレスリカバリー>
第二次世界大戦後の米国景気後退は、
今回の景気後退を含めて11回あると言われている。
そのうち【雇用なき景気回復】、すなわちジョブレスリカバリーは
1990年代頭と今回の2回だけのようである。
その背景にあるのが「ジャスト・イン・タイム雇用」である。
需要動向にあわせて、雇用人数と時間の2つの因子を調整する
という施策がまさにこれをあらわしている。
さらに今回の景気回復傾向を調べていくと面白いことがわかる。
・1990年初頭に生じたジョブレスリカバリーでは、
景気回復と同時に労働時間の増加が見られたにも関らず、
今回はそれが見られないという考察が多方面でなされている。
・これが果たして新たなるアワーレスリカバリーをもたらすのか?
・あるいは景気回復自体がまだまだ時間軸の先にあるのか?
ジョブレスリカバリーがおこるのであれば、
一人当たりの生産性を高める必要があるのだが、
機械やシステム、仕組み化によりアワーレスリカバリーという現象が
今回生じるようであれば、価値の創造はどこへ行ってしまうのだろうか。
ジョブレスリカバリー