看板猫ポンの一生 その10 | 銀座猫ポンの隠居生活

銀座猫ポンの隠居生活

銀座ニューキャッスルでの看板猫生活12年。今は引退して、隠居生活を送っています。

三月、ポンはいつものように屋根で昼寝をしていました。
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しかし、急にポンの体が大きく揺れ…
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よく見るとお店全体がグラグラと揺れていました。
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その日は、東日本を震撼させた大震災がありました。
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お世話をしているOLさんが、会社帰りにポンのもとへ駆けつけると
ポンはいつもの場所におらず、お店の公衆電話に長蛇の列ができていました。

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ポンハウスをのぞくと、中でポンがちぢこまっていました。
並んでいた人たちは猫がいるとは思わず、びっくりしていたそう。
お店のマスターの話によると、地震のあと、ポンは走って幸稲荷神社のほうまで避難したとか。

ポンもマスターたちも無事でしたが、この震災がきっかけで、ポンは銀座を去ることになるのです。

つづきます…
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