スーパーマンを実際に作ろうという発想が、素晴らしいし、恐ろしい。




ザクじゃないですよ、歩兵ですよ。

ナチス兵よりも恐ろしいもの、それはジェットパック装備のナチス兵とハムスターが操縦するナチスUFO。この大きな違いはUFOは存在しなかったものの、ナチスジェットパック兵は存在したんです、Skystormerという名前で。

Skystormer(空の嵐)はFieseler Fi 103巡航ミサイルと同じパルスジェットエンジンを装備。Fieseler Fi 103は悪名高い V-1ミサイルとしてRAFのパイロットが迎撃するまでイギリスを恐怖のどん底に陥れました。その後ナチスドイツは世界初の大陸間弾道弾であるV2ロケットを開発。後にサターンVロケットを開発したヴェルナー・フォン・ブラウン博士によるものです。

Skystormerの目的はただひとつ。ナチス兵を鉄条網や地雷、自然の要害で守られた敵の防衛線をひとっとびすること。装備は2つから成り、ひとつは後ろに装備したメインパルスエンジンで主に上昇と前進。もうひとつは前に装備するサブのパルスエンジンで、こちらは上昇のみ。

後ろのエンジンの出力を制御してジャンプの大きさを調整します。燃費は非常によく、高熱になるらないので専用の耐熱服も不要です。というのも長時間ジャンプすることはなく、飛距離は180フィート(約60m)、高度は50フィート(約17m)ほど。幸運なことにこれが実用化されたのは大戦末期のこと。