福山みてるだけで龍馬には興味ない人はおおいはず


3日より2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』が開始し、初回視聴率は関東地区で23.2%と好調な滑り出しとなった。福山雅治が演じる坂本龍馬だが、「剣豪だった」「好奇心旺盛だった」「姉を恐れていた」「日本初の新婚旅行をした」など様々な有名エピソードがあるが、ここではちょっとマイナーなエピソードを紹介しよう。

【龍馬は「黒船」を見ていなかった?】
 現在の坂本龍馬像を形作ったとも言われる『竜馬がゆく』(司馬遼太郎著・文春文庫)では、1853年のペリー来襲の際、龍馬は黒船を見に浦賀まで行ったこととなっているが、どうやらこれは司馬の脚色とされており、実際に龍馬が黒船を見ていたかどうかは定かではないという。

【龍馬は左手を隠す】
 1866年、いわゆる「寺田屋事件」で伏見奉行の配下に襲撃された際、敵から指を切られて負傷。薩摩藩邸で手当てを受けたものの、傷の具合は思った以上に悪く、左手の人差し指は二度と曲がらなくってしまった。そのためか、以後の龍馬は写真を撮られる時は必ず左手を隠すようになった。

【近江屋襲撃とネコと牡丹】
 1867年、龍馬の33歳の誕生日の日に「近江屋」で暗殺され、33歳の生涯を閉じることとなるのだが、龍馬と中岡慎太郎が面談をしていた近江屋の2階には、後に国の重要文化財になった屏風があった。この屏風の左下には猫と牡丹が描かれているが、この部分に53滴の血痕が残っている。龍馬のものか、中岡のものか、敵のものかは不明だが、この暗殺檄の凄惨な現場を生々しく伝えている。

 これらが『龍馬伝』でどう描かれるか? そこら辺も要チェックだ。