前半に頂いた作品は「気楽爺の日日是好日 478-1」に掲載させて頂いております。


 俳景 



景俳句コーナー

 待ち人か 来ると言っては 来ぬ野分け

詩麿呂 さん

 すきまよりのぞくどうしのはちあわせ

papakatura    さん

 いとおしや孫女を抱き雨駆ける

papakatura    さん

 ろうそくが写すおかんの必死かほ

papakatura    さん

 ローソクで不安な夜も思い出に

くま笹 さん

 ちゃぶ台にローソク1本嵐の夜

ぶーにゃん さん

 台風過屋根に大きな穴あけて

秋月の俳句 さん

 手燭リビング暗くて旅心地 (みやこ歌)

境一千雄 さん

 避難しようかすまいかただ悩む (みやこ歌)

境一千雄 さん

 どうせ空振りだろうとたかくくる (みやこ歌)

境一千雄 さん

 停電もたまには楽し子どもたち

ROKU    さん

 ろうそくと言えばバースデーケーキかな

やままかみ さん

 燭台へ家族塊る野分かな

ぱるみん さん

 台風禍ロウソクの灯が命綱

himadan    さん

 

俳景短歌コーナー

 停電のふりしてあらわる父ゾンビ 

  懐中電灯逆さ持ちして

かわのひかる さん

 マットレスコの字に建てて小屋にして
  燭台代わりの懐中電灯

かわのひかる さん
 台風の強さ恐れを知らぬ頃 

  靴に雨溜め雨量を測る

かわのひかる さん

 幼き日息をひそめた停電(闇)の夜

  壁の影絵は宴のようだ

ramune    さん

 野を分けて吹きゆく秋の風の音 

  暑き夏との別れに聞こゆ

温泉大好き さん

 雷鳴が大きく響き一瞬に

  辺りいちめん闇の世界へ
ぶーにゃん さん
 窓ガラスいよいよ10号テープ貼り

  風静か経て戻り風も無く

シルバー さん

 台風に振り回された一週間

  “来る来る詐欺“で胸撫で下ろす

hanako    さん


俳景都都逸コーナー

 た 貯めたへそくり

 い いつかは遣い
 ふ ふところあっため
 う 海の外

うさぎ♪    さん
 た 種明かしなら
 い 今いらないわ
 ふ 普段通りで
 う 嬉しい日

うさぎ♪    さん

 明かりを消して蠟燭ともし

  稲光みる夏の宵
ぶーにゃん さん
 外は大風閉じ込められて 
  電気途絶えて暗闇に

神奈川センターフィールド さん

 部屋の真ん中ろうそく立てて 

  風もないのにゆらめいて

神奈川センターフィールド さん

 ゆらゆら揺れる灯を見ていると 

  はるかな昔思い出し

神奈川センターフィールド さん

 


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