各人各様 百人百様 十人十色 三者三様 ……

同じ歯科医であっても 考え方は人それぞれです

『歯が3本無いからインプラントは3本入れましょう

なぜ?

だって3本ないんだもの…3本入れるに決まってるでしょ』

 

と考える歯科医も居れば

 

『(無い歯が)3本であろうが5本であろうが

力学的には2本で十分ですから 

インプラントを2本入れてブリッジにしましょう』

 

と考える歯科医も居ます

 

下の写真をご覧下さい

夥しいほどの数のインプラントを入れていますねぇ…

上顎に8本のインプラントが入っており

部位は右上7番・4番・3番・2番・1番、左上1番・2番・3番です

にもかかわらず 左上は4本欠損したままになっており

4本分の部分入れ歯を入れております

(上顎の歯の歯冠付近に一本のワイヤーがみられますが

これは部分義歯に仕込んでいるワイヤーです)

『一本ずつ歯を失って行って一本ずつインプラントを入れた』 

と云うのでしたらいざ知らず 

この方は 総入れ歯が入っていた状況で 

歯科医院を受診したのですからね

折角の大枚を叩いてインプラントを入れたのに…

義歯が無くならない治療をされたのでは

とてもお気の毒です

「左上にインプラントをやりましょうか?」

と水を向けると

「もうお金が無くなっちゃって…」

と言ってらっしゃいました

 

この方は

「上のブリッジが取れてしまって…」

と言って お出でになったのですが

その他にも 幾つかの問題がありました

しかし その何れにも気づいてらっしゃいませんでした