最初の出会いは 

2001年 時間外の急患でした

その時は左上6番(6歳臼歯)の急性歯根膜炎…

他院で治療したものの 首尾よく治療出来ておらず

慢性的な痛みを繰り返した末のドッカ~ン(急性症状)でした

〇田さん(57歳)が 当時を振り返って

「主人が 先生のところ 探してくれたんです」

と語るご主人は それから間もなく 

故人となってしまいましたが 

『子どもの成長を励みに』 生きて来られたそうです

あれから23年に渡って 定期的に来院してくれるので

私自身の治療の足跡を長きに渡って見せてくれる

有難い患者の一人です

 

歯科医が どれほど 『いい治療をした』 と思っていても

数年もしないうちに 症状が出て

(問題がある場合には2,3年以内に症状が出る)

再治療を受けるのが他の歯科医院であったら

(最初の治療を施した)歯科医にはもう追跡の仕様がないわけです

そうすると自分(歯科医自身)の評価が 自ら出来ないことになります

そうなると 自らを『上手い歯医者』 とする根拠が無くなってしまいます

いい治療=長く持つ治療 と考えたならば

いや 当然 そうあるべきですが 

長きに渡って 

自らが行った治療のその後を 追跡させてもらえなければ

実際のところ 

歯科医の歯科医自身に対する評価は

根拠のないものになってしまいます

そうなると 

○○をやっているから 

○○を使っているから 

○○に気を付けているから

自分の治療はいい治療(である筈だ)といった 

自己満足に終始してしまうことに

なってしまうのではないでしょうか

 

それを避けるためには

自分の患者がいつでも連絡を取れるようにしておくことが

必要であることは言うまでもありません

しかしながら 

自らの携帯電話番号を公開している歯科医は

私以外にはおりません

全国に10万人以上の歯科医が居りながら

いつでも連絡が取れるような歯科医が

私の他に居ないのはどうしてなんでしょうね?

甚だ疑問です

 

前置きが長くなってしまいましたが

〇田さんの話に戻りましょう