本日 左下6番(の位置に)
インプラントフィクスチャーを埋入しました
(㊟:網目状の白いものは総義歯に仕込んでいる金属です)
もう一度 初診時のレントゲン写真をご覧ください
こんなに荒れた状態でしたが
歯槽骨はとても素晴らしいものでした
何が素晴らしいのか と云いますと
その第一は(鉛直方向と頬舌方向との)骨の厚みです
通常 重度歯周病で来院する患者さんは
『もう手遅れです』という方が大部分ですが
この方の場合には
❶もともと(先天的に)骨が厚かった ということ
今までに抜歯した歯は(親知らずを除いて)9歯ありますが
❷そのすべてを "手遅れ" にならないうちに抜いてくれた
これは 前医(今まで掛かっていた歯科医)に感謝ですねぇ
かねがね思っていることですが
多くの歯科医は
(歯周病に侵された)歯を抜くタイミングが遅すぎます
ですから 私のところに来院した時には
もう既にかなりの骨が無くなってしまっており
次の一手をどう打ったらいいのかに悩むことが多々あります
では 歯医者が歯を抜かない理由は何なのでしょうか?
1⃣診断が甘い
的確な診断が出来ていないので深刻な状況だとは思っていない
あるいは 5年先、10年先が見えていない
2⃣患者が抜きたがらない
波風を立てたくないので放っておく
どうせ他人事ですからね
抜歯を主張し過ぎて嫌われたくない
ということもあるでしょうね
『あそこの歯医者行ったらさぁ 抜かれちゃったよ』
"された" というのは恨みの表現ですからね