数か月前に
左下6番(6歳臼歯)の腫れと痛みで来院した患者さんです
上顎には部分義歯が入っておりましたが右上3番(犬歯)グラグラ
右上8番(親知らず)も動揺していました
これらを抜歯し総義歯に修正しました
下顎は腫れの原因であった左下6番(6歳臼歯)は
大きく骨吸収を起こしていたので抜歯し
①2③456⑦(〇印は土台となる歯)の仮歯ブリッジを作りました
これで初回の治療は終了しました
2回目の治療では
右下の3歯を削り ⑥543②① の仮歯ブリッジを作ると同時に
⑥543②①|①2③456⑦ を1本のブリッジで繋ぐべく
印象(かたどり)すると同時に(正確には同日に)咬合位を決め
3回目の治療で
⑥543②①|①2③456⑦ のブリッジを装着(仮どめ)し
4回目に 4本のインプラントを埋入しました(☟)
5か月間 インプラントが骨癒合するのを待ち
5回目には
下顎前歯4本 と 左下7番を抜歯すると同時に
インプラント(を土台にした)仮歯ブリッジを製作し装着
(因みに 右下6番は切り離し そのまま利用しました)
6回目の治療で
インプラント(を土台にした)ブリッジの印象(かたどり)を採り
7回目で インプラント(を土台にした)ブリッジを装着しました(☟)
あれから 半年が経過し
左下6番が存在していた場所(向かって右下)には
何事も無かったようにしっかりとした骨が戻ってきました(☟)
いよいよ 週末 左下6番にインプラントを埋入し
8月のお盆までには終了します
左右ともに7番(12歳臼歯)まで
噛めるようにするのが理想ですが
予算の都合もあるので
6番(6歳臼歯)まで構築すれば
かみ砕くことが出来るようになりますし
本症例のように上顎総義歯であっても
転覆しにくくなります
このような状態の患者さんであっても
工夫すれば 通院10回以内で終了させることができるのです