ファジーと聞くと「あいまいな」という、昔白物家電で流行ったファジー理論を思いだします。

あいまいと言うと少し聞こえが悪いですが「塩梅」「フレキシブル」というといい感じに聞こえますねウインク

「ファジー」が流行語大賞を受賞したのが1990年。ひと昔どころか三昔前か。

そうですか、もうそんなに経ちますかちょっと不満

 

 

こんにちは、長光津のKです。

 

英語のFUZZYはあいまいな、とか、ぼやけた、を意味しますが、ギリシャ語のPHAGYは「食べること」です。

AUTOも英語の自動と言う意味では無く、これまたギリシャ語で「自己」を意味し、オートファジーは「自食作用」と訳されることが多いです。

 

オートファジーとは細胞が細胞自身のタンパク質を分解・再生することです指差し

機能としては主に「飢餓状態の時に細胞が自己を食べて栄養を確保」と「細胞にとって有害な物質の除去」が挙げられます。

 

この考えを基にして、オートファジーダイエットという提案がでてきました。

食事の間を16時間以上開けましょうというものです。

 

ちなみにオートファジーダイエットにおけるオートファジーは、お腹ぺっこり状態になると働き出す、とされているのを多く見かけますが、オートファジ-自体は飢餓状態でなくとも機能しています看板持ち

 

ヒトが食べるタンパク質以外にも、既にあるタンパク質を成人男性だと200グラム程度を分解し、8割方またタンパク質合成に使用されます。

なぜこんなことをしているのかというと、このオートファジーが働かないと、細胞が弱るもしくは死滅してしまい、様々な病気を引き起こすからです看板持ち

 

普段やっていないこと急にやってもうまくいかないのは皆さんもよく経験がおありかと思いますが、細胞レベルでそういったことなのかなとキョロキョロ

 

また、オートファジーは飢餓時には無作為に細胞を分解しますが、そうでないときに有害物を除去するのは狙い撃ちで作用するのでむやみに絶食・断食するのも考え物です。

 

最近の研究ではオートファジーの促進により、脂肪細胞が脂肪を蓄積することができなくなり、肝臓での脂肪蓄積が進む、といった結果もあり、一概に良い事ばかりでも無いようです。

なのでダイエットをするときはその功罪を良く見極めて行いたいものです真顔

 

 

オートファジーの研究は1950年代から始まりましたが、2016年、東京工業大学の大隅良典名誉教授がオートファジー研究でノーベル賞を受賞したことから一層注目されることとなりました。

まだまだ最近のことなので、これからもっと研究が進むと良いですねニコニコ

 

皆様良い一日を。