銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
こちらの続きです
上記の薬剤は、二次治療以降で使用されます
BRAF検査は一次治療の治療方針にも役立つため、診断時に行われることもありますが、その他は治療法が無くなってから、遺伝子パネル検査で行います
って、言われても混乱しますよね、、、
HER2は乳がんと胃がんでは必須の検査なのですが、大腸がんや肺がんでも最近は注目されています
ハーセプチン+パージェタという組み合わせが使われますが、2023年に承認されたフェスゴ皮下注も使用されます
フェスゴ皮下注=ハーセプチン+パージェタの合剤で皮下注射で投与する(所要時間5分)
分子標的薬等についてはこちらの表にまとめたので、主治医にこれらの異常を調べたかどうか、もし調べられていなければ、調べるタイミング等を主治医と相談してください
*MSI-HとBRAFは診断時に調べることがほとんどです
BRAF変異が分かっている場合には、二次治療で使うと、抗がん剤よりも生存期間を延長する可能性があります
オキサリププラチンとイリノテカンという2大キードラッグを使い切ると、三次治療と四次治療は腫瘍縮小効果が期待できない(維持する)治療となるのですが、分子標的薬を間に挟むことによって、腫瘍縮小効果が期待でき、生存期間の延長につながります
この辺りは本当に難しいです
一般の人が理解するのはなかなか困難なのですが、少しでも理解するよう努めてください
そうでないと、主治医と治療方針についてコミュニケーションが取れません
患者側から言わないと、「実は遺伝子変異があって分子標的薬が使えたのに、調べられていなかった」ということがよく起きています
主治医任せにせずに、自分のことは自分で守る
そのためには患者側も勉強しなければなりません
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