銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
とあるがんのステージ4の高齢患者さん
標準治療(抗がん剤治療)を行ったものの、副作用が強く断念
他の抗がん剤を提案されましたが、「もう抗がん剤はしたくない」と主治医に直訴し、免疫療法のセカンド・オピニオンで当院を受診されました
セカンド・オピニオンの紹介状には
・免疫療法をするならうちでは診ない
・最期、急変しても対応しない
と書いてあります、、、
なんでそんなに頑ななのかは分かりませんが、残念ながらよくあるパターンです
患者さんは医療過疎地域の方で、この病院に断わられたら都合が悪いので、悩まれていました
結局、主治医に内緒で免疫療法を受けることにしました
免疫療法を開始から2か月が経過した時点で、腫瘍マーカーは横ばい、(抗がん剤を止めたことも相まって)体調も良くなっています
先日のCTでもがんは変化なしだったようです
評価としては、免疫療法で奏功も増悪もしていない”安定”の状態が保たれているのだと思います
ただ、主治医の先生は
変わっていないけど、見方によっては大きくなっているかもしれない
このスライスだと僅かに大きくなっているように見えないこともない
と繰り返していたようです
患者さんは苦笑いしていましたが、腫瘍マーカーもわずかだけど下がっているし、患者さん自身は元気になっているのに、一つの画像だけが微妙に大きくなっているように見えるのを強調する必要ありますか???
多くの保険診療医がそうなのですが、
その根底には
標準治療をしないとがんは増悪するもの
無治療で増悪しない訳がない
という固定観念があるのだと思います
多くのがん患者さんを診ているからこそ、がんは悪化し続けるものという概念を捨てられないのでしょう
でも、がんの進行が止まるってことがあってもいいじゃないですか
目の前の患者さんに対して、体調も良くなってがんが安定していることを、まずは一緒に喜んであげても良くないですか??
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