銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
X(旧Twitter)にこんな投稿がありました
このことをずーっと誰かに質問したかったんだけど、ほかの方々の答えが怖くて聞けなかった。
— トモ (@t_t_mato) March 10, 2024
手術して数年後の外来の時、たまたまカルテが見えて、そこに執刀医の名前があって「私、その人を知らない!誰!」と言ったら、主治医が「大丈夫だよ、ちゃんと私が横で見てたから」って言ってきた…。
上記の投稿への反応
外来主治医≠執刀医だったという人は意外と多いと思います
小規模病院や中規模病院では、外来主治医がそのまま執刀となることがほとんどです
逆に、大学病院やがんセンターなどでは、外来主治医が執刀医とはならないケースが非常に多いです
というのも、大病院だと外来を担当する医師はある程度のクラス以上になり、そのクラスは積極的に執刀医をするのではなく、助手だったり手術野の外だったりから指導する立場であることが多いためです
がんセンターでも主にレジデントと呼ばれる人たちが手術と術後管理を担当し、上の先生たちは外来を中心に行います(外来担当医が手術するところもあります)
それはそれでシステム上仕方がないのですが、問題は(人事)異動です
外来の担当医クラスは異動は少ないですが、手術を担当する研修医やレジデントは数年おきに移動などで変わります
そうなると、執刀した医師ではなくその指導医が引き継ぐようになるのですが、自分が執刀していない患者さんへの愛着はどうしても減ります
最悪は、執刀医も外来担当医も移動してしまった場合です
「執刀もしていないし、これまで診てもいない」患者さんを引き継いだ医師は、モチベーションがどうしても低下してしまいます
大学病院などの大病院で手術する際の大きなデメリットですね
小規模から中規模病院だと、後期研修医やレジデントも外来要員として駆り出されているので、そのまま執刀医となることが多いです
ただ、やはり異動はつきものなので、いつか離れていきます
ということで、ベストは、その病院に長くいて、かつ手術をバリバリやる世代(30~50代)に担当してもらうことです
って言われても、患者側じゃ選べないことが多いから、難しいですよね、、、
都内の大学病院だと、手術の説明の際に外来主治医や教授にお金を積んで、研修医ではなくその先生に手術をしてもらい、術後も手厚く診てもらうという風習があるとかないとか…
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