銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です

 

 

またまた慈恵医大からの発表です

 

抗p53抗体とは、がん抑制遺伝子p53の変異がある時に見られます

 

 

血清 p53 抗体測定法の開発と臨床的意義

 

こちらの記事を見てみると、p53遺伝子の変異がある時に必ず見られる訳ではないようです

 

でも、胃がんの8人にひとり、大腸がんの4人にひとり、食道がんの3人にひとりは抗p53抗体が陽性となるようです

 

 

今回の試験は、治療後のビタミンDサプリメントの有無で、5年無再発生存率と5年生存率の差を見ています

 

結果はこちら

累積リスクの図はちょっと分かりにくいかもしれませんが、文字だけ読んでください

 

抗p53抗体陽性の場合、ビタミンDサプリメント群が有意差を持って、5年無再発生存率が上昇しています

 

 

それぞれのがんを見てみると、

胃がんの場合のみ統計学的有意差があることになっていますが、大腸がんと食道がんでも5年無再発生存率が高い傾向にあります

 

 

慈恵医大は、なぜかビタミンDの研究に命をかけている感じがします

 

過去のビタミンDがらみのブログも、慈恵医大の発表に基づいたものです

 

 

 

 

 

当院でも、抗p53抗体はだいたい測定しているのですが、やはり1/3くらいの割合で高値を示す患者さんがいます

 

先日、食道がんステージ4の患者さんで、こんな高値の方がいました

 

遺伝子治療でp53投与の良い適応だと思います

 

あ、ビタミンDサプリメントも飲んでもらわなきゃ

 

 

 

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