銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。


 

こんなニュースがありました

 

 

2016年に開発されたばかりの

新しいゲノム治療「塩基編集」を

がん治療に応用したところ奏効した

という内容です

 

 

塩基編集に関しては

こちらの記事を参照に

 

遺伝性の病気を治療するために

開発された技術なのですが

がん治療にも応用できるとなると

かなり幅が広がります

 

 

 

先ほどの記事で

治療法が解説されていましたが…

 

 

base editing

 

何のこっちゃいな

って感じだと思います

 

 

ものすごーく簡単に言うと

 

健康な人(ドナー)のキラーT細胞を

患者さんに移植するのですが

その際に

①抗がん剤に耐性を持つよう

②患者の免疫に見つからないよう

③患者の体を攻撃しないよう

④がん化したT細胞を攻撃するよう

4つの操作をします

 

そうすると

患者側の免疫に邪魔されることなく

(拒絶反応が起こらない)
 

がん化したT細胞のみを攻撃する

(正常細胞への負担が少ない)

 

抗がん剤治療を併用しても

ドナーのT細胞は死滅せずに

攻撃を続けることができる

 

つまり

抗がん剤+キラーT細胞による

二重攻撃となる訳です

 

 

この技術を固形がんに応用すれば

抗がん剤+T細胞療法という

ものすごい治療になるかも…

 

ただ、

日経の記事にもありましたが

長期的な合併症が予測できないので

治験なども慎重になるでしょうから

 

日本で一般の患者さんに届くのは

だいぶ先になると思います

 

 

★当院「銀座みやこクリニック」のホームページ”もぜひご覧ください★