SPANISH JOINT | GINZA MAGIC

SPANISH JOINT


今日の1曲はD'ANGELOの「SPANISH JOINT」(2000)です。アルバム『VOODOO』に収録。

D'ANGELOはバージニア州リッチモンド出身のシンガー、プロデューサー、ソングライターです。ボーカルだけでなギターやキーボード、ベース、ドラムといった楽器もこなすマルチ・プレイヤー。シンガーのANGIE STONEは元嫁です。

強力なカリスマ性のあるアーティストで彼が創り出したアーリー70'sソウルとヒップ・ホップを融合させたようなサウンドはニュークラシック・ソウル、ネオ・ソウルと呼ばれ一つのムーブメントとなり数々のフォロワーが登場しました。彼自身はPRINCEやMARVIN GAYEに影響を受けたそうですが、ファルセットを交えたボーカル・スタイルはPRINCEを感じさせます。とにかくこの人の曲はホントに黒い。1995年に1stアルバムをリリースして以来現在までスタジオ・アルバムは通算3枚しかリリースしておりませんがその寡作ぶりがまたカリスマ性を一層強めているようにも感じます。

「SPANISH JOINT」はD'ANGELOの曲にしては珍しくBPMの速いナンバーで、リムショットを用いた裏打ちのドラムと乾いたギター、隙間を縫ってくるホーンが印象的。ファンクともジャズともソウルともジャンルが限定されないようなサウンドでは有りますが、その根底に渦巻く黒いグルーヴにゾクゾクします。個人的にも大好きな1曲です。