私が、施設で高齢者支援を
始めたのは今から9年ほど前です。
所謂、高級有料老人ホームです。
そのスタートで一番驚いたのは
お母さまを入居させたときの
ある息子さんの言葉です。
「号泣しながら車を運転してきました。
ホームに着いて車を止めて
車の扉をあけて母の手を取った時
また涙が溢れて止まらなかった。」
「どんなに立派で綺麗な施設でも
施設はやはり、姥捨て山なんです。」
家で世話をしたかった。
施設になんか入れたくなかった。
なんて自分は親不孝なんだ。
なんて可哀そうなお母さん!
私には、息子さんの心が
こう言っているように聞こえました。
お母さまのケアをきちんとして
毎日の笑顔がふえるようにするしか
息子さんのケアはできないなぁと
先の見えないトンネルの中にいるような
何とも言えない気持ちでした。
施設に居ると、「本人の前では
入所という言葉は使わないで欲しい。」
「本人にはショートステイと伝えている。
口を合わせてください。」
と、ご家族から良く言われます。
また、入居者さんからは
「私は、捨てられたのかな。」と
悲しそうに言われたり
「親をこんな所に入れて、
全く息子は何を考えているのか」と
怒ったように言われることもあります。
入所について話し合うことを
タブー視してしまう原因のひとつは
施設=姥捨て山、施設入所=親不孝、
こんな無意識の決めつけ、呪縛に
あるのではないでしょうか?
入所が自分で選択するものでなく
行政の措置であった時代は
個室でなくて、設備も整わなくて
居心地の悪い施設も多かったので、
悪いイメージが強まるのかもしれません。
私は、この呪縛の始まりは、
戦前の修身教育にある
「親に孝!」の影響なのかな?
と勝手に思っていました。
しかし、最近になって
小学校低学年の道徳教材に「姥捨て山」
の話が使われていることを知って、
私は腰を抜かしそうに驚きました。
「姥捨て山」の話を10歳にもならない
こどもに聞かせて、何を思わせたいのか?
親や高齢者を大切にしましょう?
そんな簡単な話ではないですよね!
ご本人も、ご家族も
「生き生きと毎日を過ごすこと」
これが人間の生きる基本
これが伝わる道徳教育だといいなと
私は思います。
ご本人とご家族が、
将来の暮らしかた、生活のデザインを
介護なんてまだまだ先のことと
思っている余裕のあるタイミングで
フランクに話し合えると良いですね!
『ハッピーホーム銀翼の森』は
入居者さんにもご家族にも、
「こういう施設にはいっているんだよ!」と
喜んで、自慢していただける
そういう施設になりたいと思っています。
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人生100年時代の
新しい健康長寿スタイル
☆ハッピーホーム銀翼の森DAY☆
新鮮な横須賀の旬の食材を調理した
ホームから10分ほど歩けば、
太平洋が広がる海岸の遊歩道
裏手に広がる山には
たくさんの野鳥が飛んできます。
最期まで輝いて生きて欲しい!
『ハッピーホーム銀翼の森』の生活は
あなたの健康長寿の願いを叶えます。
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