もう若い世代の人々でテレビを見ないというのはマイノリティーではなくマジョリティーになりつつある気がする。
一時代を何色にでも塗り変えられるような力を手に入れた巨大な権力、権威はその力を手に掌握した瞬間にはもう手の内側から砂が溢れていくように力を失い始める。
大衆を煽動し熱狂させ得る力を持った支配的メディアであるテレビは、昭和から平成にかけて多くの国民の思考回路を書き換え続けてきた。
しかしながらこれからの令和の時代はどうなるだろうか。
多くの若者はもはやエンタメを愉悦する手段としてテレビだけを利用するわけではない。
一家に一台テレビを持つ時代とは打って変わって現代社会に暮らす一個人は1つスマホを持つようになった。
スマホに搭載された選びきれないほどのエンタメの手段から一個人はいくつかを選ぶことになる。
YouTube、SNS、スマホゲーム、などエンタメ手段の数はほぼ有限に達することなく増殖を続ける。
そうなるともはやテレビはその数ある手段の中の1つへと成り下がる。
財力の面で言うならば一個人が作るコンテンツと比べるとテレビの方が単純に地力を感じることは多々ある。
しかしながら好みの番組が見つからない時は否応なく現代人はスマホの情報の海の世界へと帰還する。
もはやテレビは一時代を築き上げた貯金が残っているとはいえ、この先変わらずエンタメ界の覇権を保持し続けるとは考えづらい。
しかしながら歴史が証明してきたようにその時代の星のような存在に飽きると、カウンターとしての新たな星が生まれる。
次のエンタメ界の覇権を握るのは誰だろうか。
例えば水曜日のダウンタウンにあるように、規制を緩くした異端児的テレビ番組が増えてくるならば再びテレビ業界が息を吹き返すこともあるだろう。
それとも過激なコンテンツを楽しめる他のメディアが一時代の象徴となるのか。
時代は新たな太陽のように大衆を照らすエンタメを求め始めた。