「あ、そうだ。
ユノ、ジェジュンのパスタ食べたら、感想教えてね。
フィットチーネのパスタよ。
名前がすごいのよ。
でも、ジェジュンの気持ちにはピッタリ!
ズバリ、
『女子必見、男子の心わしづかみパスタ、
ムール貝とマッシュルームのフィットチーネパスタ』
(by Mo○○’s キッチン)
私が、顎に指を当てながら、
ドヤ顔でユノに教えてあげると、
横から、ジェジュンが叫ぶ。
「ヘス姉~!
なに、よけいなこと、ユノにばらしてるんだよー!」
「何をこのくらいで、恥ずかしがってんのよ。
今夜から、全身全霊をかけて、
ユノに尽くすつもりのくせに。」
私が、にやにやして言うと、
「なっ、全身全霊って!
エ、エロいぞ~! ヘス姉ぇ!!」
一瞬で顔を赤くしたジェジュンが叫ぶ。
「エロい!って叫びながら、
今、ユノとエロいことしてること想像したでしょ!
ジェジュンの方が、
よっぽど、エロいわよー!」
「な~~~~!!」
ジェジュン、大口開けて、反論しようとしたけど、
“想像した”ことを思い出して、
叫んだだけで反論できず。
「想像したんでしょ、ジェジュン。」
“お見通しよ”の目線で言った私のダメ出しに、
「ユノ~~~!」
ジェジュンが、ユノの首に両腕まわして泣きついた。
「あははは。
『全身全霊』のサービスって、どんなかなー?」
「もう! ユノまでーー!!」
ユノが、ジェジュンの後頭を撫でながら、
のんびりとそう言うと、唇を尖らせたジェジュンが、
拗ねたようにユノを睨む。
にっと笑ったユノが、ジェジュンの顔を見つめ返すと、
視線を絡ませたジェジュンが、ニッと笑い返した。
そして、ユノの肩に置いた手で、
ユノの身体を自分の方に引き寄せたジェジュンは、
首を伸ばしてユノの耳に唇を近づけると言った。
「ユノの好きなこと、
ユノのしたいこと、
ぜ~~んぶ、してあげる♡」
ブッ…!!
ジェジュン!
わざわざ、ユノの耳に唇寄せて、
こっそり…、
私に聞かせないように囁くのかと思ったのに、
全然、丸わかりよー!!
囁くみたいな言い方はしたけど、
お色気たっぷりの甘い吐息風に言っただけだから、
この静かな地下駐車場で、
2mも離れてないこの距離、
完全筒抜けよ~~!
「ちょっとー!
まだ、ここ、駐車場よ!
にやにやしながら見つめ合って
抱き合っていい場所じゃないわよー!
2人とも、分かってんのー!」
左腕で、ジェジュンの細腰を引き寄せたユノと、
両腕をユノの首にまわしたジェジュンが、
胸と腰を密着させて見つめ合う。
「こら! 家まで我慢しなさい!!」
私の無意味な叫び声が、
静かな駐車場の中で、
むなしく木霊した。
なに……?
もしかして…、
見られたいの?
見せたいの?!
見せたいのね~~~~!
ジェジュ~~~~~ン!!!
END
(ごあいさつ)
やっと、6月10日のユンジェ結婚(宣言)記念日企画のお話、
終わりました。(7月中に終われてよかった…。)
更新のお休みが多い分、長くかかっちゃいましたね。
次回からは、『よろしくダーリン。』に戻りますね。
間が開いちゃったので、ちょっと戻って、
前回までのお話思い出しておいてください。
新しいアメンバーさんから、過去の掲載作品に
コメントが書きこまれると、ねーさんから、
「私の名前は 10-○話にコメント付いてます。」
とお知らせがあります。
(あ、コメント、みなさん、ありがとうございます!)
そしたら、私はコメントを読みに行って、
どういう話に反応して、そのコメントを書いてくれたのかと
過去の作品を読むことになるのですが…。
私、過去の作品って、あまり読み直すことないんですね。
先を書く方が忙しくて、過去物を読んでいる時間がない、って
いうのもありますけど、
誤字脱字見つけちゃうと、ガックリするから。
この前、「私の名前は 10(ハニバニ編)」に、
コメントをいただいたので読みに行きました。
で…、
アメ限のお話部分を読んで…、
“けっこう、エロいな…”と改めて思いました…。
あの当時は、H部分を苦労して書いていたので、
全くエロく感じなかったんですが…。
本当に、自分が書いたのか?と疑っちゃいました。
1年に1回くらいしか、アメ限もの書きませんけど、
(ま、考えて書いてるわけじゃないので、勢いだけなんですけど。)
もしかして気長~に期待して待っている人がいたりするのかな…、
その人たちのために、そろそろ書いてみようかな…
な~んて考えたりしました。
さて、どのシリーズがいいかな?
(だけど、あんまり期待しないでね。)
By 安寿子
(画像はお借りしています)