前編はこちら



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「すごい・・・  綺麗・・・」




クリスマスにこんな綺麗な夜景を見ることができるなんて思いもよらなかった。


それも・・・銀さんと・・・



「ここなぁ、まだ万事屋始めたばっかの頃 依頼で迷い犬を探してる時に偶然見つけてよ・・・
 新八たちにも誰にも教えてねー秘密の場所だ」

心臓が思わず大きくひとつ鳴る。

誰にも教えてない場所に

「どうして…私を…?」

「そりゃぁお前、今日の礼だよ礼。さすがにタダ働きって訳にはいかねぇだろ?」

少し申し訳なさそうな顔をして頭をかく。

あぁ…

「…そっか。ありがと銀さん」

笑顔で答える。


一瞬、一体私は何を期待したのだろう。

クリスマスにこうして銀さんと夜景を眺めている、それだけで十分じゃないか。


銀さんに会えるだけでいい、


銀さんの隣に少しでもいられたら幸せ、


銀さんが笑いかけてくれたらそれだけで…


良かったハズなのに。


こんなにも泣きそうなのは何故。


街の灯りを見ている銀さんの横顔を見上げる。

あぁ…そうか、私はこんなにも銀さんを好きなんだ。

もう、ただの友達として隣で笑っていることができない位に。


「んー?どうしたー?」

視線に気づいた銀さんが私を振り返る。

すべて包み込んでくれそうな、優しい瞳。

…もう、ダメ、

「・・・銀さん、私、『ピリリリリリ…!!』

言葉を遮るように携帯が鳴りだした。

「…鳴ってるぞ」


「あ、ゴメ…」


ポケットから急いで携帯を取り出す。


「もしもし」

電話の主はこの後約束している友達からだった。

「うん、あ、そうそう…うん、わかった。じゃ後で…」


手早く電話を切る。


「銀さん…っ!?」


振り返ると、さっきとは一転して明らかに不機嫌顔の銀さん。

「あ…あの、ゴメンね、話の途中で感じ悪「あーーやっぱダメだわ!」

え?

「行くなよ。

 お前を他のヤツなんざに渡したくねぇ」

見たことのない真剣な表情の銀さんが私を見ている。

コレは・・・何が起きてる?


「返事は」

アホヅラして口をパクパクさせるばかりの私に銀さんがしびれを切らす。

「・・・え・・・?イヤ、あの・・・・・エ??」

「ったくお前は…」

ガシガシと頭をかく。


「あー…、ホラ…まぁ…アレだ、・・・わかるだろ?チクショー、改めてってなんか恥ず・・・!」

横を向いてあーとかうーとか言っている銀さん。

あれ?、耳赤い、そういえば頬も。

・・・そういうこと?


本当に?


うれしくて、目頭が熱くなってくる。

勘違いじゃなく、銀さんが私のことを。



私の頬に銀さんの手が触れ、見上げるとまっすぐな瞳があった。


「俺の・・・







アナログスティックと一発どうですか 」


(゚Д゚)



どんだけェェェェ!!!!?

 アンタどんだけ告白下手なんですかァァァ!?


「ちょ・・・!人の真剣な告白に一昔前の新八みたいなツッコミ入れないでくれるゥゥゥ!!?」


「真剣なのかよ!!!?」


「あーもうダメだ、銀さんのガラスのように繊細なハートはボロボロだから!!」


なんだよ!と銀さんは背中を向けた。


だけど、未だ赤い耳がチラリ。


一気に愛しさと嬉しさがこみ上げる。


思わずその背中に抱きついた。


「な・・・っ」


「好きだよ、銀さん 大好き」


抱きついていた腕が離され、今度は銀さんの腕の中に抱きしめられた。

そして、とても優しい優しい口づけ。

「・・・すげー嬉しい」


綿菓子のように 銀さんがふわふわ甘く微笑む。


「愛してる」

どうかこれが夢でありませんように。

そう祈りながら

今度は深く口づけた・・・




――― 後日。


「えっ何、クリスマスの日に約束してたのは女友達ィィィ!?」


「うん。学生時代からの友達たちでね、毎年パーティーしてるんだよ~。

 アレ?言わなかったっけ?」


「なんだよ、俺はてっきり・・・」


「男と思ってたの?」


「イヤイヤイヤ、ちゃんと女友達だと思ってたよォ!?」


「ふーん?ヤキモチ焼いてくれたんだ」


「うぐっ」


「エヘヘ~銀時かわいいねぇ」


「男はかわいいとか言われてもうれしくねーんだよ」


照れて口をとがらせ気味の姿が愛おしくて、

銀色の髪をグシャグシャと撫でた。





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なんでしょう、コレは・・・

もう書いてるうちに意味がわからなくなりました(←オイ

ここまで駄文にお付き合いいただいた方、ほんっとうにありがとうございました!

そしてすんませんorz