銀職人MARO <毎年恒例の墓拭き修業> | アーティスト銀MARO「車上生活者から成功者になるまで」

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今日はお墓の大掃除をしてきました


毎年年末に行っているのが、母方父方と合わせて3カ所の墓石、灯篭、石碑、墓周りの石塀の全てを水拭き、草ぬき、掃き掃除の全部をやるという大掃除

海風が吹き付ける場所で、3時間かけての真冬の水拭きは、心身共に引き締まり、とても良い修業になります

今年で17年目になるが、なぜこのようなことを始めたかと言うと、「人を大事にしたければ、自分を大事にしなくてはならない。自分を大事に思うなら自分のルーツを大事にしなければならない」と考えるようになったからです


私たちが存在できるのは、先祖があるから
ご先祖様の誰か一人が欠けても自分たちは生まれていません

だから己の現世の人生を「自分一人の点として捉えるのではなく、ルーツの線と捉えるべき」と考えたのです


こういう風に考えられるようになったのも、先祖のおかげです
爺ちゃんと婆ちゃんが亡くなるときに、私に「命とルーツ」という大事な教えを残してくれた気がします


少年の頃からワガママでキレやすく、自己中心的な人間でした
人も自分も大切にせず、学生の頃は、学校に行かずに酒とたばこを飲み、賭け麻雀で友達から金を巻き上げるという最低の生活でした

生きていることに何も感じないときに救ってくれたのが爺ちゃんでした
親の言うことなんか聞かずに、いつものように学校をサボって部屋にいる時に、隣町から来てくれて怒鳴ってくれたのが爺ちゃんでした

親からどれだけ言われても心に落ちて行かない言葉が、爺ちゃんに言われたときは心に落ちて行きました

午後になっていましたが、急いで学校へ行きました
学校へ向かう途中、色々な複雑な気持ちになり涙が止まりませんでした
その時の気持ちの1つとして「爺ちゃんに対してとても悪いことをした。俺って恥ずかしい」という気持ちだったような記憶があります


MAROが27歳のときに爺ちゃんが亡くなり、そして婆ちゃんまで亡くなり、何一つ恩返しができませんでしたが、毎月一回の墓参りと毎年一回の墓の大掃除は17年間欠かさずに継続しています


命ある限り続け、「継続する感謝」という恩返しをしていきたい


そして自分のルーツを大事にし、それと共に周りで支えてくれている仲間たちも大事にし、いつまでも人としての純粋さを持ち続けたいと思います


俺の淀んだ心を、澄んだ水で洗い流してくれた爺ちゃんと婆ちゃん、本当にありがとう


            MARO