2008年  12月17日。




「今の段階では病名も原因もわからない」


とことわってから教授の説明が始まった。


『まずはじめに、“自己免疫疾患”を持っているのは間違いなさそうです。

過去に出た症状や今出ている症状を全て満たす病名はなく、

いくつかの病気の複合型と考えられます。


“自己免疫疾患”と言っても、症状や症例は様々で、

軽いものから重いものまであります。


外注した血液検査・組織検査の結果が返ってこないとハッキリとしたことは言えませんが、

今の段階で疑わしいと思われる病名をいくつか挙げます。


・膠原病

・全身性エリテマトーデス

・ウェバークリスチャン病

・多発性関節炎

・慢性肺気管支炎

・慢性もしくは急性腸炎

・血管炎

・血管浮腫

・皮下脂肪組炎


いづれにしても確定診断は難しく、また治療も完治も難しい病気です。』


どれもこれも難しい病名で、メモを取るのが精一杯だった。


教授は

「焦らずゆっくりやっていきましょう。」

と言った。


次回は1週間後。


平日は毎日診察しているが、皮膚科の専門外来は水曜日だけ。

受付で教授診察の予約を取り、今日は終了。


家に帰り、ネットで病気について調べようと思った。



難しい病名が並んだわりには元気に戻ってきた吟。


早くお家に帰ってごはん食べようね・・・。


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