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シルバーアクセサリー作りなどの金属を加工して物作りをする場合に必要になってくるのが、ブローパイプです。

金属を熱するために必要な道具です。

要はガスバーナーです。

 

 

私が使っているのは、都市ガス用のブローパイプです。

プロパンガス用と都市ガス用があるようです。

都市ガスにも種類があるようですので購入する場合には、自宅のガスの種類を調べてから購入した方が良いようです。

ブローパイプには、ガスと空気を送るホースが2本付いています。

空気を送るには、エアーポンプが必要です。

 

 

これは、たぶん浄化槽用のエアーポンプと同じような物だと思います。

これで空気を送ります。

 

 

ブローパイプには、ガスと空気を調節するための2つのレバーが付いています。

左側が空気で右側がガスです。

空気とガスの割合を調整して細い炎を出したり太い炎を出したり、また弱い炎や強い炎を調整します。

 

 

 

最初ガスを少し出して火を着けます。

ライターなどの炎が出ているところにノズルを近づけてからガスを少し出します。

ガスを出しているところにライターなどの炎を近づけると急に大きな火がボァッと着くことがありますので注意が必要です。

ガスだけでちょろちょろと火を着けると上の写真のような炎になります。

そして空気を出してガスと調整すると細い炎を作ることができます。

 

 

炎の先の方でたぶん1000℃を超えていると思います。

純銀の融点が約962℃、シルバー950で約930℃、シルバー925で約915℃ですので溶ける温度です。

でも、小さな銀の塊ならすぐに溶けてしまいますが、リングなどの容量があればすぐに溶けることはありません。

 

またブローパイプは、ノズルを交換することができます。

 

 

 

細かい所を熱する場合などには細いノズルを使い、広く熱したい場合には太いノズルを使います。

ブローパイプはガスと空気の量、ノズルを交換することによっていろいろな炎を作ることができます。

カートリッジタイプのガスバーナーを使って作業をすることもできますが、いろいろな炎を作れると言うのは便利です。

 

ブローパイプは、金属を熱するために使うといいましたが、具体的な使い方を説明させてください。

 

まず銀を熱して急冷させる「焼きなまし」をする時に使います。

銀を溶ける寸前、赤くなるまで熱して すぐに水の中に入れます。

すると銀は柔らかくなります。

これを「焼きなまし」と言います。

金や銅、真鍮などもこの方法で柔らかくなります。

鉄は熱して急激に冷却させると「焼き入れ」と言って逆に硬くなります。

これは鉄に含まれる炭素のせいだと思います。

 

銀の板を購入すると そのままでは硬くて曲げたりする加工が難しいです。

それで「焼きなまし」を行います。

また銀を叩いたりローラーなどで延ばしたりしても硬くなります。

槌目(ハンマーで叩いた打ち跡)を付けただけでも硬くなります。

そのような作業をした後に曲げたい時には、必ず「焼きなまし」をします。

「焼きなまし」と言う作業は頻繁に行いますので意外とブローパイプの出番が多いです。

 

そして「ロウ付け」をする時にもブローパイプが必需品です。

「ロウ付け」とは溶接のようなものです。

銀と銀をくっ付けたいときに隙間に「ロウ」と言われるものを置き、ブローパイプで熱して「ロウ」を溶かして隙間に流し込みくっ付ける作業です。

「銀ロウ」は、種類により溶ける温度が違いますが、いずれも銀の融点よりも低い温度で溶けます。

それで銀母体を溶かさずに「銀ロウ」だけを溶かしてくっ付けさせます。

鉄などの溶接は、溶接棒を溶かし、そして鉄母体も溶かしながらくっ付けます。

ですので鉄などの溶接の方が強度が増すようです。

でも、「ロウ付け」も母体と同じような材質のものを溶かしてくっ付けますので それなりの強度が保てます。

「ロウ付け」も溶着の一種だと思いますが、「はんだ付け」と「溶接」の中間のような溶着方法ではないでしょうか・・・。

 

 

このようにシルバーアクセサリー作りには、ブローパイプが無くてはなりません。

でも炎を扱う作業ですので それなりの危険を伴います。

まず、この炎が1000℃以上の高温になっていると言うことを頭に入れていなければなりません。

ようするに熱している銀はもちろん周辺もそれなりの高温になると言うことです。

熱したばかりの銀を素手で触ることはもちろんできませんが、冷めたと思っていても高温の場合がありますので触れる場合は注意が必要です。

そして先ほど紹介した「焼きなまし」などを行う場合には、熱して高温になった銀を「やっとこ」などでつかんで移動させます。

そのような時に落としたらたいへんなことになります。

また銀を熱する場合には、周囲に熱が伝わらないように耐熱ボードなどを置きますが、それでも熱する時間が長かったりすると周囲もかなり熱くなります。

炎は、それほど大きくなりませんが、周囲に燃えやすいものを置くと火災などが起こります。

 

鉄などの溶接作業には、それなりの資格が必要だそうですが、「ロウ付け」作業には資格は必要ないようです。

家の中でもそれなりの注意をすれば気軽に行える作業です。

私も普通の部屋の中で作業をしていますが、今のところ事故などは起きていません。

それでも炎を扱っていると言う自覚をもって慎重に作業をしたいと思います。

 

 

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