こんにちは。
本日もお越し下さいましてありがとうございます。
ウン十年前の4月1日、交通事故にあった。
こちらはスクーター、あちらは車。
夜の10時過ぎ。
8時過ぎに友人から「銭湯に行こうや!」
と電話がかかってきた。
その時は2時間ドラマを見ていたので
「今テレビ見てるからやめとくわ」と断った。
それでも友人は諦めずに何度も誘う。
「そしたらドラマが終わってからで良いなら」
根負けしてしまった私はそう答えた。
友人は「待ってる~♪」と電話を切った。
何故かその日に限って気乗りがせず
いつもは何も言わない父親も
「止めといた方がええんとちゃうか?」
と行くのを止めた。
「でも約束してしもたから」
と私はスクーターに乗って出かけた。
友人の家の近くの狭い道の交差点。
こちらは左右確認の不注意。
あちらは時速30km制限を70kmで走行。
長い夜のほんの一瞬の出会いがしら。
入院中に車の同乗者の方に聞いた話によると
私はぶつかった瞬間ハンドルを離し
人形のようにポーンと飛んで行ったと。
そしてすぐに体を丸くして膝を曲げ
両腕で頭を抱え込んで守っていたそうな。
全く覚えてはいないけれど。
飛んで行った先に電柱があった。
その手前にあったガードレールの
狭い隙間を通り抜けて腰から電柱に激突。
そして肩から地面に落ちた。
骨盤を骨折した。
ここに沢山の奇跡があった。
まずすぐに手を離した事。
退院後、警察の事情聴取の時に見た
事故現場の写真は、車のボンネットの下に
巻き込まれてスクーターがおもちゃの様に
グシャグシャになっていた。
モノクロの写真がその激しさを
リアルに見せていた。
もしハンドルにしがみついていたら
足は切断されていたかもしれないと警察の談。
次にガードレールをすり抜けた事。
電柱にぶつかった事。
電柱の向こうにはブロック塀があった。
もし電柱にぶつかっていなければ
ブロック塀にぶつかって全身打撲で
間違いなく死んでいたと主治医の談。
「骨盤骨折だけで済んで良かったやんか~」
その通りやけど医者の言い方が
なんかムカついた…
本当に守って戴いたのだと
今更ながらに感謝している。
そして思ったのが、直感を無視したらアカンなと。
それ以来 「ん?」 と感じた時は
直感に従うようにしている。
その時の友人は無理やり自分が誘ったから
事故になったと落ち込でしまい
だんだんと疎遠になってしまった。
彼女は今どうしているだろう。
どうぞ彼女が幸せでありますように。
車やバイク、自転車に歩行者。
どうか皆様もご安全に。
私やあなたが今、無事に生きていられるのは
奇跡に近いのかも知れない。
本日もありがとうございました。
マダムM