朝、目がさめるとすぐに近くのソイ(通り)に出かけ、屋台で朝飯を食う事にしている。
アパートから見える景色。
日本人が観光で来たら泊まる可能性の高い高級ホテルの一つ「バイヨークスカイホテル」が目の前にそびえる。
外出。
タイは道ばたによく犬がいる。
日本では首輪をしていればまずは安全な犬だが、タイでは首輪をしているからといって注射をしている証拠ではないので触ってはいけない。
気温が高いので、どこでみかけてもやる気の無い犬ばかりだ。
ゲーンキオワーン(グリーンカレー)を食う予定だったが、カオマンガイ屋さんがおいしそうだったので、予定変更。カオマンガイはタイの鶏メシ。
鶏肉をゆで、そのゆで汁で米を炊く。炊いた米を盛って上に茹でた鶏肉を載せる。
その上からシーユーカウ(タイの醤油)ベースか、タオチオ(タイの味噌)ベースの辛いタレをかけて食べる。
家庭ごとにタレのレシピには違いがあり、大きく分けてシーユーカウベースか、タオチオベースかという事になる。
どちらもうまいよ。
そしてゆで汁は刻みパクチーを散らし、そのままスープとしてカオマンガイの脇に添えられる。
カオマンガイの皿の隅にある焦げ茶色の四角い固まりは、「ルアット」(鶏の血液を固めたもの)。決して生臭かったり、マズかったりはしない。
手持ちの円をバーツに換金しに行く。
換金所は空港にもバンコク市内にも至るところにしつこいほどあるが、実は率の良い換金所はわずかしかない。
自分で探しまくって見つけた換金所ではないので、他の人へ教えるワケにはいかないのだが、観光で行った人達が使う換金所などではとても換金する気になれない。
ゴメンなさい、教えられないの。
でも参考までにヒント。
目立つところにある換金所は高いのだ。
バスでタニヤへ向かう。
タニヤは、日本人向けのショップがひしめく場所。
和食レストランなどが集中している。
バスはドア開けっぱなしで走る事は当たり前。
日本では大騒ぎになるね。
でも「閉めないでぇ~」って言いたいくらい暑くなる国なのだ。
こんなふうにドアを縛ってしまっているバスもあるくらいだ。
こんな感じで。
日本語の看板だらけ。
ここは、在タイ日本人の人達が集まる場所。
観光で来た場合は、まず連れて来てはもらえない。
日本食レストランへ。
一食200~240B(バーツ)。
タイではアルバイトの日給が170~200Bだから、日本食がどれだけ高価かということだろう。
ちなみにこの焼き鮭定食は200B。
もちろん、この店もお客さんはほとんどが日本人。たまにタイ人のお客さんも居るが、社長さんクラスの方。
ただ、我々日本人は普通に食べる事ができる。
だって200Bって、=540円くらいですからね。
またタイに新たな交通機関が誕生していた。
「CITY LINE」。
スワンナプーム国際空港からパヤタイまでを結ぶ鉄道。
これも悲しいかなドイツ車両。
MRT(バンコク地下鉄)では日本の車両を導入するという条件で日本が無償でトンネルを掘ってあげたのに、政権が交代した事で方針が変わり、実際にはドイツ車両を導入されてしまったが、このCITY LINEもやはりドイツ車両。
乗車は、MRT(バンコク地下鉄)やBTS(バンコク高架鉄道)のカード型とは違い、赤いプラステックのコイン。
これを乗るときは自動改札の感知部にかざして通過し、降りる際には自販機にようなコインをいれるスリットがあるので、そこへコインを入れて出る。
バンコク市内で最も巨大なデパート「伊勢丹」に向かった。
伊勢丹と同じ建物内に「セントラルワールド」という別のデパートがあり、そこに携帯電話を買いに行った。
あやちゃんが居たらいろいろ詳しく聞けたのになー。
タイで知り合った日本人のあやちゃんは、都合によりもう日本へ帰ってしまったのだ。
バンコクでは1,000バーツケータイなるものがあり、電話機能だけで良いという場合にはとても助かる電話機として人気だという。
もちろん、俺もしばらくはそれで良い。
ということで、1,000バーツケータイを探しに来たのだ。
タイ語が全くできないので、英語で話すが、タイ人の英語がちょっとクセの強い発音で、なかなか理解が難しい。
でも何とかなった。
本体が850バーツ(=約2,295円)、中に入れるシムカード(電話番号のデータと通話料金の残りデータが記録される)が50バーツ(=約135円)、合計でだいたい2400円だ。
日本では犯罪に利用された事から姿を消した「プリペイドケータイ」に相当する。
カード内の残りがゼロになるまで通話でき、補充はセブンイレブンでカードを購入して、カードを擦ると出てくる数字を入力すると補充できる仕組みだ。
買ってみてビックリ、FM機能やらゲーム機能やら付録が色々ついている。
この交差点。
前回来たときはテロの真っ最中で、赤いTシャツを着た人達が数千人規模でこの交差点を占拠していた。
古タイヤと竹でバリケードを作って、交通も麻痺させていたが、今はすっかり平和な光景に戻っている。
そのときの記事はこちら 。
ここでシルバーの仕入れ。
(ここの記事はシルバーアクセサリー銀作ネットショップのメール会員様限定になります)
ファミリーマート発見。
セブンイレブンは腐るほど存在する(多いところでは100メートルに4店舗まで見た事がある)が、ファミマはなかなか見ない。
アイスちゃんちの居酒屋さん。
お父さんとお母さんがいつものように頑張っている。
お父さんどーしたのそんな真っ赤な服になっちゃって。
タ、タクシン派ですか
アイスちゃんは残念ながら姿見えず。
勉強で忙しいのだろう。
アイスちゃんとは、この居酒屋の娘さん。
日本語を一生懸命学んでいる大学生。
タイ人は本名では呼べないので、短い名詞などを使ってニックネームにしている。
なぜ本名で呼べないかというと、名前が長すぎて読んでられないのだ。
詩一つが丸ごと名前になってたりする。
だからアイスちゃんなのだ。
歌手やロックバンドのアーティストでも「ポテト」とか「バード」とか「ゴルフ」とか・・・。そんな名前が付いていて、笑ってしまうが文化の違いだから馬鹿にしてはいけない。
さて、早速席に着くと、注文をとりに女の子が近づいてきた。
いつもとおり
「シンハービール」というと、やっぱり持ってきた。
アイス(氷)。
タイではビールに氷が付く(笑)。
薄くなってうまくないだろーに。
まあ“アイスちゃんち”なんで、ここはOKとする。
つまみは、空芯菜の炒め物と、川魚のニンニク焼きをオーダー。
料理が来るまでさっき買ったケータイをいじってみる事にした。
もうこの店に来るのは今回でたぶん5回目か6回目くらい。
2回目くらいからアイスちゃんと話始め、それから毎回来るたびにちょっとだけだけどお話してきた。
店でお会計係として手伝っているアイスちゃん、嬉しい事に俺の会計の時にはいつも3バーツほどまけてくれたりして、3バーツって8円くらいなんだけどね(笑)。でもその気持ちが嬉しいじゃない。
でもお父さんとお母さんと話し始めたのは前回が始めてだった。
アイスちゃん本人が居ないので、お父さんとお母さんは俺の事なんて覚えていないだろうから、今回はおとなしく普通の客になろうっと。
勉強してみたいけど難しそう。
空芯菜の炒め物。
空芯菜は、中心が空洞になっている茎を持つ野菜。
葉は細長くてとがっている。
タイや台湾ではとてもポピュラーな野菜。
めちゃくちゃうまくて、なんで日本では知られていないのか不思議だ。
タイでは「パッボン・ファイデーン」という。
パッボン(タイのガイドブックや辞典では“パックブン”みたいに書かれているが発音ではパッボンでよいとおもう)は、空芯菜。ファイデーンは炒め物。
写真ではほうれん草みたいな見た目に写っているが、ほうれん草のようにフィニャフニャでなく、しっかりした茎でしゃきしゃきしている。
今回はたっぷりのコショウがかかって出てきたが、ニンニクと唐辛子で炒めたのもうまい。
タイの魚は、海に近いバンコクでも川魚の比率が大きい。
川は、日本の川のように透き通った水ではなく、泥水のようなコーヒー牛乳色で、採れる魚もキャットフィッシュなどのナマズ系や、テラピアの類がほとんど。
日本は魚にもとても恵まれた国だという事がよくわかる。
決してマズくはないのだが、どうですか?と聞かれれば「白身魚です」と答える他ない。
ニンニクの味付けも、特別な感じではないね。
タイでは「カティアムチュ」と言って、ニンニクを皮ごと砕いて揚げておいたものを調理に使うのだけど、このカティアムチュを載せただけのように見えるぞ。
(お父さんゴメンね。でもマズくないよ。)
ソースは恐らくシーユーカウ(タイの醤油)にニンニクなどを混ぜて作ったソースと、有名なスイートチリソースのようなオレンジのもの2種類が乗っている。
野菜をあまり摂ってなかったので、魚の下に敷かれていたキャベツのざく切りを必死に食ってしまった。
「さて、そろそろ腹も満たされたし、アパートに戻って寝るか」と思ったとき、アイスちゃんのお母さんが何やら話しかけてくるではないか。
「今回はいつ来たの?」「いつまで居るの?」って。
ありゃ、覚えててくれたんだね。
少し話ししているうちに、今度はお父さんがちょっと調理作業の合間にこちらに来て「俺、覚えてるよ~」ってジェスチャ。
もー。嬉しいこと!
「アイスちゃんは今日は居ないね。STUDY HARDか?」と聞いたら、「うん、そうだ」と返ってきたが、お母さんがケータイでアイスちゃんに電話してくれ、電話をこちらに渡してきた。
そこまでされても、話す事もあるわけでなく・・・。
なんでもない話を少ししてお母さんに返したが、元気そうで良かった。
また2週間後に来るから、そのときは顔見れるだろうかね。