さて、二日目の朝が来ました。
上げ九分に差し掛かり、取り敢えず満潮前後を釣ろうと、
撒き餌を入れた時、海面をパチャパチャと・・・

ゴールデンアブッテカモ(黄金スズメダイ
)

タカベ、カワハギ、ハコフグ、ホゴ。
挙句の果にはアジゴが沖の流れの中まで・・・
こりゃ堪らん

ここ数年、瀬替わりした記憶がないとういうインクルさんを
説き伏せて瀬替わり決行です

船間にあがれたら・・・
と思い、船長にお願いして半島突端側に走って貰いましたが・・・
突端東、船間、鉄砲と少人数ではありますが先客が・・・
この焼っ焦がされそうな灼熱は部屋の中でも熱中症になる程です。
ましてや磯の上ともなると、アスファルトにホケェ~ッっと
突っ立ってるようなもんぢゃないですか

全く、世の中にゃ好きな人が居るもんです。
(”アンタがそれ言う?”とか言わんのょ
)

ここで半島側を後にし、大島に向かいました







次に上げてくれたのはこれまた名礁・タチバナですが
スリオトシ側となる西の方です。
タチバナ全域に言える事ですが、
シーズン中はいつ眺めても釣り人が乗ってるんで、
上がれる確率はかなり低いんやないでしょうか。
インクルさんと吹き出す汗を拭き拭き、
大荷物を上げて瀬替わり完了です。
上がってみて気づいたんですが
確か過去に一度だけ上がった事があります。
まだ30才になる前のコト。
暮れに関西から夜を徹して宇佐まで戻り、
バタバタと準備して風呂、食事を摂って今度は県南に向かいます。
そしてその日の夜のうちに速見丸で磯へ。
二徹目ながら単独で極寒のユーレイのハナレへ。
その日はあまり風波はなかったんですが、
次第に時間とともに確実にそれは強くなってきました。
ワタクシにそんなコンディションを釣りこなす腕は
到底、持ち合わせてません。
その頃は釣りを楽しもうという気持ちはあまり無く、
頭の中はなにせ良ぃクロを釣り上げる事で
占められていました。
ザワつき、這い上がる白い波はすぐ足元まで。
押し寄せる波に足は洗われ、ブーツの中はずぶ濡れです。
仮眠用の背中に敷くシートは風で飛ばされ、とっくにありません。
無謀極まりない話ですが、
船長を呼ぼうにもその頃はまだ携帯はありませんでした。
打ち上がる潮を頭から何度も浴びながらも、
気持ちだけは萎えずに遮二無二、竿を振ります。
結局、光四郎船長が迎えにきて、
「コトさん、あんた沈みよるやねぇかえ!替わるで!
」

(こん時の船長、まだ若かっただけに、気の立ち方ちゅーたらそりゃもぉ
)

となり、坊主のまま、未明に強制回収となり、
瀬替わりした先がここタチバナの西側でした。
夜が明けたタチバナはポカポカと暖かく、長閑なもんでした。
先客の隙間に入らせていただきましたが、
ここへきて二徹がこたえたか、竿を握ったまま座り込んでウツラウツラ。
仕掛けはほったらかしで手前に寄ってきてました。
いきなり・・・
バチバチッ!!!
っときて、フッ・・・
一瞬何が起きたかわかりませんでしたが、
際に居たデカいのに竿をのされ、ハリスを飛ばされるバラシです。
そのままクロを手にする事なく、その時の釣行は終わりましたが、
未だに強く記憶に残っているちゅう事はかなり悔しかったようです。
約20年ぶりの磯に、27年ぶりに遊ぶインクルさんと

今の自分の中にはその時のような執念じみたものは消え失せて、
楽しむ事、また次第に湧き上がる嬉しさの中での釣りとなっています。
そして吹き出る汗を吹きながら二人釣り座へ。
足元に撒き餌を打つと、反応したデカいのが足元の際から
ヒラヒラと食い上がってきているのが見えます。
反転して一気にオーバーハングに。
それをインクルさんに知らせ、
二人で唖然としながら眺めました。
反転する瞬間に見せる横腹は凄い体高です。
尻尾の淵の色を確認しようと目を凝らしますが、
早すぎて見えません・・・

イスズミかそれとも本物か・・・
”こんヤツ、いっちょ掛けちゃろう
”

と思い、潮受けウキゴムを矢引にセットし、完全フカセで、
磯際スレスレに付け餌を置きました。
すると視認できていた付け餌がかき消えました。
”食った!!”
と思い、鬼アワセを入れましたが、
相手のもの凄い引きで、力負けして竿をのされてしまいました。
反射的にラインを出したんですが、
相手は10m程沖の深場に一気に遁走します。
そのうち根に張り付いたようでビクともせんごとなりました。
ラインをフリーにして何分でも待ち、
グルッときたら力一杯、竿を矯めて一気に根から引き剥がそうと考えました。
潜行したまま視認出来ていたウキが沈み始めたので、
竿で小さく訊いてみましたが、抵抗は無く、
相手は既に鈎から外れて、軽い仕掛けのみが上がってきました。
その直後にインクルさんも掛けます。

”慌つんなょ!!”
そう声をかけようとしますが、
咄嗟の事で言葉が出てきません。
バチバチとラインを引き出しながら、
やはり海底の奥へ奥へと舞い込むように一目散です。

そして止めようとしたところハリスブレイク。
同じようなバラシに、二人して数秒だけ暑さを忘れました。
手にとってないので何とも言えないんですが、
海面近くまで食い上がってくる相手は体色からして
イスズミのそれではなく、明らかに50cmを優に超えている本物に見えましたし、
インクルさんも全く同じ見解で、「コトよい。3時まで釣ろうや。」と漏らした程です。
このままでは際の相手に翻弄され、
終わってしまうと思い沖を釣ります。
流石は佐伯に移住したインクルさんです。
深いタナからクロを引き出しました


ワタクシも小型ながら尾長、口太を手中に。
結局、釣果はこんだけ。。。

ぅおっ、間違たっ!
こりゃワタクシが食い意地にモノを言わせちからキープした魚達(汗)
(どれも旨ぃんですよ
)

見せらるんのはこちらでした(*^_^*)
↓

今回の釣りは暑く、灼熱は堪えましたが、
二度と会えないかもしれないと思ってた旧友が
バリバリの釣友になって現れた釣行でした。
それが一番の釣果ですかね(^^)

”インクルよい。また行こうやのぉヨイ”

:*:・(● ̄∀ ̄●)・:*:
[タックル]
ロッド : 磯竿1.5号
リール : トーナメントISO-Z競技2500LBD
ライン : 銀鱗SSneo1.75号
ロッド : 磯竿1.5号
リール : トーナメントISO-Z競技2500LBD
ライン : 銀鱗SSneo1.75号
ハリス : ガイヤXX 1.7号
ウキ : ハイパーレスキュー(0号)
鈎 : プロフェッショナルグレ ミドル5号
鈎 : プロフェッショナルグレ ミドル5号
サイト尾長6号
[餌]
沖アミ2角
沖アミ2角
グレパワーV9お徳用
爆寄せグレ
[ツケエ]
スーパーハード(M)
くわせオキアミスペシャル(M)
自家製ムキミ
自家製ムキミ


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