福岡から今回の釣り場・蒲江までは約250km。
大阪の激務でキツかったニワカ会長と
クラブのイベントやら何やら(その゛何やら゛が楽しいんですな…妖)
の話をしながら移動し、1時半。
やや早目の港到着です







今回は次代の礁和会を担う独身軍団の若手(ビミョーに)が
全て準備してくれました。
(次もお願いねん
)

みんな大分在住だけに段取りは実際に会って行ったようです。
(
や
や
もやった様ですが・・・←流石は後輩達デス
)




準備万端とはこのコトか。
立派なもんでした(#^.^#)
さてクジを引き、出港時間となりました。
今回の参加者は10名ちょうど。
真徳丸に老番順に荷物を積み込みます。
ワタクシ、2番を引いたので1番クジの滝内さんと最後に積み込んで、
出港となりました。
行き車中でニワカかいちょーに
「俺、瀧内さんと上がると思うゎ
」

と言ってたんですがクジの結果、ビンゴ。
ニワカかいちょーは、「俺ぁ伸二さんやないかな
」

と予想しましたが、こちらも大ビンゴ。
参加者は10名ながらこの2組の同礁を事前に当てるのは
何通りの確立でしょうか。
嘘みたいなホンマの不思議な話でした

もう何年も前の話。
福岡・筑豊にG杯を一度ならず二度までも
持ち帰られた大名人が居られました。
故・斉田隆義名人。
斉田流・自然釣法を携えて敢然と全国に挑み、
一度ならず二度までもG杯を持ち帰られ、
九州・クロ釣りの名を全国に知らしめた偉大な方です。
そんな斉田名人には、いつも近くで接して来られた方がいました。
それが今回、ワタクシが初めて同礁するコトになった瀧内さんです。
斉田名人と同郷で懇意にされていた様です。
前置きが長くなりましたが出港となり、
そんな瀧内さんと礁渡を済ませたのは、
三回目となるソーノハエです。
ハチマンと並び、深島本島の磯群の続礁です。

が・・・
初めてのソーノハエはアンドレしぶちょーと本島寄りに上がりましたが、
大撃沈をやらかしちまいコータクに逃げました。
二回目は宮崎の柳田コーイチさんと西側先端に上がり、
爆笑タイムと共にそこそこの釣果。
そして今回の三回目は水道です。
どんな魚が迎えてくれるんでしょうか。
沖に浮かぶ緑の明かり。
何でもキビナゴを取っている漁師さんとの事ですが、
その幻想的な光に思わず見とれました。

準備を済ませ、瀧内さんと夜釣り突入です。
完徹ですが眠気は全くありません。
磯際の流しているとウキ・全遊動X-Vのケミがじわっと曇るアタリの到来です。
仕掛けを回収するとツケエの沖アミが付いていません。
ウキ下を30cmほど浅くし、1ヒロ半強で
同じラインを流すとサラシの手前で
スッコーンと入ったんですな

合わせるとズシッ!!
手ごたえ有り。
夜のクロは良型が多く、同じサイズでも
昼間より引きが弱い気がします。
寝ぼけてるんでしょうか。
夜グロと同じ様なググググっとくる抵抗は結構な型が予想されます。
”よっしゃ、やった!!”
ふふ・・・
”ふはははは!!、こりゃ間違いないな”
”一尾目は良型の夜グロ。
明るくなる頃、更に良型を追加する。”
シミュレーションした理想的な展開が頭に浮かびます。
相手との距離を詰めながら、
そして浮かせながらそんなコトを思いました。
皆さん、どう思われますこの素敵なジョーキョー

”コトさん、今日はえらいチョーシいいなぁ。。。
何か怪しくね?”
と思われた貴方・・・
とても鋭いです。
感受性豊かなお方なんでしょう。
”よし、浮いた”
と思いましたが、タモに納まったのはコイツ・・・

<タカノハダイ>
潮が悪い時に釣れ、
これが釣れるとその日一日が貧果で終わるといわれマス。
悪魔の使いみたいなジンクスがある厭ぁ~~な魚なんですな

ワタクシ自身、こいつを釣って丸ボウズを食らったのは
一度や二度ではありません

この場面、脳裏に浮かびましたのは・・・
”くっそぉ。ヒダリマキ薫か。タカベトモコも厭ぢゃけどこいつの方がヤバいな・・・”
(小比類巻かおる。若っかい人、知らんよね?
)

”ちょぉ待ってくれゃ。一人だけ貧果はイヤやろ?
俺がむげねぇ。。。”
(むげねぇ=大分弁で可哀想なコト
)

”そーぢゃ。こげなったら瀧内さんにも見せちゃろう。”
”貧果や苦しみをも共有するのがクラブ員やからね。”
”うん、俺もたまにゃいぃコト言うやん。そこ大事よね。”
爆釣も撃沈も同行者と半分づつぢゃ。
むふふん

ん。それがいぃ




と思ったところでワタクシ、
「瀧内さぁ~ん、ヒダリマキが釣れましたぁ
」、

と口走っていましたが、
仕掛けチェンジに忙しいせいか取りあってくれません

見てくれん・・・
瀧内さんにとっちゃ、”わざわざ知らせんでくれ。”
のシンキョーだったんかもしれまっしぇん・・・
(ワタクシの陰謀がバレて嫌われっしもたカナ
)

厭ぢゃ!俺一人、撃沈は好かんっ!
こげなったら我の力でド貧果の呪縛を粉砕してやろう。
そう思い、竿を振りましたが夜の釣果は無し。
ついに朝まづめの到来です。

画像では良い雰囲気に見えますが、
狭い水道、流れが頻繁に変化し、フラついています。
この流れに瀧内さんも手をやかれています。

そしてワタクシも、ハチマンの磯際まで投入しても、
ウキはいったん左に流れ、Uターンして足元手前に流れて
帰ってくるという釣り辛い状況です。
ヒットポイントを際に設定し直し、撒き餌を足元に入れます。
遠回りをして流れついたウキをジーーーッと見ていますと、
瞬間的に掻き消えました。
ハッとして合わせると、
ギュイーーーーン!!
となり、すぐにフッと軽くなりました





この時は見えなかったんですが、
後で気付くと左手に激しく根が張り出しています。
”ここに持ち込まれたらまず獲れない・・・”
そう思わせる磯際です。
気を取り直し、頑張りますが強烈な風に、
走り去る様にすっ飛ぶ速潮。
右手にはソーノハエ西、ハチマンの蒲江本土側にも一人。
これではポイントまで仕掛けが流せません。

深島・本島側に超遠投して馴染む時間を与え、
仕掛けを呼び込んで真っ正面で喰わせる。
そう思いやってみましたが、どうもうまくいきません。
瀧内さんは潮が緩いうちに中型1尾を捉えていましたが、
潮が走り出した後半はやはり厳しく、
この様に天を仰がれていました。
↓

まず馴染ませきらないことにはと、
・0釣法で流れの際から本流へ入れ込む。
・0αの沈め釣り。
・5Bの半遊動で強制的に入れ込む。
ワタクシの引きだしではこれが精いっぱい。
全てを出し切りましたが、結局釣果無し。
瀧内さんに瀬替わりを話しましたが、
「釣りにならんね。」という言葉でキマリです。
”瀧内さんみたいな超ベテランさんもそう思うんやから、
やっぱしこれは相当、厳しい場面なんぢゃ。”
そう思い、回収準備に入りました。
こうして木っ葉の一枚も釣ちきらず、
赤いまでの完全撃沈で三回目のソーノハエを後にしたのです。
やはりヒダリマキの呪縛は今も生きていたよぉデス・・・