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PTらしくないPTになるために

PTらしくないPTになるための活動を発信
認定理学療法士、リハ科の管理運営、地域での活動、介護予防など載せていければと

ご覧いただきまして、まことにありがとうございます。

今回は応用行動分析学からBPSDのケアを紐解いていくという研修会に参加してきたんで、まとめてみました。

ちなみに、認知症ケアのなかでも、特にBPSDのケアについては、まだまだ確立されたエビデンスはなく、今回の研修会でもケアの引き出しを増やすための研修であり、そのことは前提に見てもらいたい。

システマティック・レビューによるBPSDに対する非薬物的介入の推奨度として、抜粋するとBMT(BMTの中心となっているのが、応用行動分析におけるABC分析)による個別の介入法に関する介護者への心理教育が推奨度A、BMTが推奨度B、音楽療法(攻撃的行動に対する直後効果のみ)が推奨度B、回想法が推奨度Dとなっている。

応用行動分析は、人の内面(脳の状態や性格、やる気など)ではなく、周りの環境に注目して、行動を調整するそうで、行動の直前と直後の状況に注目することが大切なんだって。

それぞれの行動には意味(原因)があり、直前の状況(A)→行動(B)→直後の状況(C) このABCの枠組みで行動の意味や・原因を調べていく。

例えば、

話をしてくれる相手がいない(A)→繰り返し大声をあげる(B)→職員が優しく対応してくれた(C)

ということは、これでは大声を出せば誰か来てくれるため、退屈なことや不安になったら大声出すという行動が増えることになる。負の強化刺激というやつやろか?

じゃあ、こんな時に考えるのは、まずは、話をしてくれる相手がいない(A)の状況を変えることで考えれば。
大声をあげる前に、関わりをもつ、退屈しないよう日中活動や軽作業を提供する、職員の関わりが得られる場所ですごしてもらうなどがあげられる。

じゃあ逆に、職員が優しく対応してくれた(C)の状況を変えることで考えれば。
大声をあげた時に、叱りつける、居室に鍵をかける、拘束する、こんな罰を提示することになる。
罰を使用(そもそもの尊厳から考えてもあかんやつやけど)すると、効果は一時的だけじゃなく、BPSDの更なる誘発、逆に他の行動そのものの弱化、へたすれば他の人に危害を加えるようになったりすることも考えられるから、この方法はアウトだね!

つまり、この応用行動分析を使用するときは、直前の状況にアプローチするかことが大切だということになるかな。

こんな興味深い研究結果もあるらしい。

認知症の人の状態→介護者の行動→認知症の人の行動

この方向でみていったときに、認知症の人の状態が、
①拒否や抵抗(BPSDが出現している状況)のときは、介護者がいろんな対応しても、拒否や抵抗は変わらない。
②何もしていない状態では、介護者がネガティブな声かけをしたら、拒否や抵抗の状態に悪化してしまう。ポジティブな声かけをしたら、言語理解のレベルにもよるが、協力的な状態に改善する。
③協力的・ポジティブな状態であれば、ポジティブな声かけをしたら、協力的・ポジティブな状態を継続できる。

つまり何が言いたいかというと、BPSDが出現してる時には逆に何もせず、ゆっくり見守ることが大切なんだって。
ということは、やっぱりBPSDが出現する前の予防的なことが重要になってくる。

直前への支援は、BPSDが起こりにくい状態を作ることや、ポジティブな行動が起こりやすい状況を作ることが大切。

普段から現場ではこんな感じのケアを自然にやってるところが多いと思うけど、今回のように直前の状況→行動→直後の状況と分けて考えていくと、すっきりしてくると思った。

その場その場の対応ではなくて、直前直後の状況をしっかりアセスメントし、特に直前の状況を変え、行動の変化を把握する。そうすれば直後の状況により、BPSDを減らすきっかけを作ることに繋がっていく。

今回の研修会は引き出しを増やすためのツールとして話をされてましたが、とても勉強になる内容でした。


最後まで読んでいただきまして、感謝いたします。