命のロスとは? | 銀ぶら、

銀ぶら、

元保護犬の銀のすけ(2014.11〜)と福のすけ(2017.2〜)の日常レポ。
ほぼInstagramからの連携投稿。



食品ロス

命のロス


いまの日本は、この二つが同じ解釈で考えられていると思いませんか?

同じに考えて、良い、問題でしょうか?


食品ロスも、本来あってはならないものですよ、もちろん。

まして命のロスは、絶対にあってはならないことのはず。

でも、それが起きているのが、いまの日本なんです。

そして、それを起こしているのが、我々国民です。


ということを、今日は真面目に語らせていただこうかと思います。


今日は、かなり過激だよ〜。




日本の食品ロスの量、つまり、「まだ食べられるのに棄てられる食品」の量は、年間643万トンです。

これは、世界中で飢餓に苦しむ人々のための食糧援助量のおよそ1.7倍に相当するそうです。

(消費者庁HP参照)


まだ食べられるのに棄てる。

そこにある1つの原因は「賞味期限」です。


コンビニ棚に陳列されたお弁当。

製造から時間、と決められた賞味期限。

賞味期限とは、品質が変わらずに美味しく食べられる期限を指します。


だから、言ってしまえば、多少の味の劣化はあったとしても、賞味期限が過ぎても食べ物としては成立している、ということ。

でも棄ててしまう。


なんで?


美味しく食べられる期限を過ぎたものだから?

どうせなら美味しい期間内に食べたい?

出来立てが美味しいのに決まってるから?


皆さんは、何故、賞味期限にこだわるの?




そして、この考えこそが、

命のロスにも通じる概念、だと私は感じています。



子犬、子猫の頃が一番可愛いから?

小さければ小さいほど(月齢が幼いほど)愛らしいから?

子犬、子猫から飼わないと懐かないから?



何言ってんの?💢

デスよ。



でもね。

この考えがある人のなんと多いことか。


そして、売る側は、そんな消費者の言動を汲み取って、供給しているということ。


月齢が幼いほど消費者には高く売れるから。

母犬、母猫から子どもをすぐ引き離してしまえば、次に産ませる準備期間も短縮できるから。(年間の利益が多くなる)

とにかく早く売れれば、飼育費用がかからないで済むから。(繁殖屋もペットショップ側も)



わかりますよね。

いまのこの日本のペット産業に拍車をかけているのは、


命の尊さをなに一つ考えずに、

ただ可愛い、という感情だけで衝動買いのように命を買う人間がいるから


なんですよ。



さて。

ここで起きるのが、命のロス。です。



つまり、運悪く、売れ残ってしまった子犬、子猫はどうなるでしょう?

そのままの姿でいるわけではないですよね。

生きている命ですから、成長します。

体は大きくなりますし、コロコロした子犬や子猫の頃とは変わってきます。



言ってみれば、【賞味期限が過ぎた状態】なわけです。



だから、食品ロスのように、売り手側は、これをなんとかしたいわけです。

でも、食品とは違って、飼育費用はどんどんかかる上に、見た目は可愛さから遠のいていき、結果、買ってくれるお客さんはいなくなるわけです。



見切り品のように、ものすごく安い値札を貼られて、ショーケースに入れられている、そんな光景を見たことありませんか?


全国に何店舗も支店を持つ店ならば、売れなかったら次の店に、と、たらい回しすることもあるでしょう。

満足にごはんも与えられず(だってコストばかりかかるし)、不衛生な環境で病気になる子もいるでしょう。


もはや売り物にさえならなくなったその子は、じゃあどこにいくのか?


引き取り屋と呼ばれる業者に渡されてしまうのか。

殺処分されてしまうのか。

雌であれば、また繁殖屋にもどされて、今度は子を産ませられるようになるのか。


要らなくなった子の運命は、どれも幸福とは程遠いんです。

そして、これは、ただの私の妄想ってわけじゃないってことです。



命に賞味期限があっていいのでしょうか?

命のロスがあっていいのでしょうか?

いつ行っても、毎回なんでペットショップには、コロコロした子犬が、子猫が、あんなにたくさんいるんだと思いますか?



食品ロスもあってはならないことです。

でも、それ以上に、


常に、陳列棚に食品が並ぶ、この当たり前の毎日と同じように、


常に、同じくらいの幼い月齢の命が、ショーケースに並ぶ、この日本の現状は、異常なんだということを、知ってください。



ペットショップで、ただ、可愛い、愛らしい、連れて帰りたいって騒いでるだけの人間にはならないでください。


どうか、その子たちの未来と、その子たちを産んだ親のことまで考えてください。

命を衝動買いしない、ちゃんと考えて、真剣に悩んで、本当にその店から買っていいのか、選択肢はそれしかないのか、そこまで考えて結論を出して欲しい。



ペットショップから迎えることが悪なのではないです。


安易にペットショップから買うことが悪なんです。



日本国民全員が、命を真剣に想って、考えて、実践していったら、きっと生体市場はいまより縮小するはずです。

だって、売れなくなれば、需要と供給の関係は破綻しますから。



いわゆる【蛇口を閉める】ということも大事です。

同時並行的に取り組んでいかねばならない問題です。

でも、それだけが、答えじゃない。



力のない人も出来ること。

それが、不買運動だと私は思います。


意識を変えることは大変だし、共感してもらうこともたやすいことではないです。


でも、少しずつでも、例えば隣の人に伝えるってだけでも、社会は少しずつ変わるのではないでしょうか?



いきなり大きく変革させると犠牲も大きくなってしまいます。

一度全て焼き払ってゼロにして、一から構築するというのは、すごく無謀だし、乱暴なやり方です。


少しずつの変化は、社会も受け入れやすいです。

もちろん、人も。



どうか、どうか、ペットを家族にと考えている人がいたら、

保護犬、保護猫を選択肢のひとつに。


そして、ペットショップで売られている子の親のことまで考えられる、伝えられる人になってください。

もし売れ残って、見切り品同然の扱いをされている子がいたら、手を差し伸べてください。

その子のその先の運命を想像してあげてください。



何度も言いますが、


ペットショップから迎えることが悪なのではない、

他の選択肢を持たずに、安易にペットショップから命を衝動買いすることが悪なんです。



命を尊ぶことのできる日本人が増えてくれることを、切に願います✨✨✨