食品ロス
命のロス
いまの日本は、この二つが同じ解釈で考えられていると思いませんか?
同じに考えて、良い、問題でしょうか?
食品ロスも、本来あってはならないものですよ、もちろん。
まして命のロスは、絶対にあってはならないことのはず。
でも、それが起きているのが、いまの日本なんです。
そして、それを起こしているのが、我々国民です。
ということを、今日は真面目に語らせていただこうかと思います。
今日は、かなり過激だよ〜。
日本の食品ロスの量、つまり、「まだ食べられるのに棄てられる食品」の量は、年間643万トンです。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々のための食糧援助量のおよそ1.7倍に相当するそうです。
(消費者庁HP参照)
まだ食べられるのに棄てる。
そこにある1つの原因は「賞味期限」です。
コンビニ棚に陳列されたお弁当。
製造から○時間、と決められた賞味期限。
賞味期限とは、“品質が変わらずに美味しく食べられる期限” を指します。
だから、言ってしまえば、多少の味の劣化はあったとしても、賞味期限が過ぎても食べ物としては成立している、ということ。
でも棄ててしまう。
なんで?
美味しく食べられる期限を過ぎたものだから?
どうせなら美味しい期間内に食べたい?
出来立てが美味しいのに決まってるから?
皆さんは、何故、賞味期限にこだわるの?
そして、この考えこそが、
命のロスにも通じる概念、だと私は感じています。
子犬、子猫の頃が一番可愛いから?
小さければ小さいほど(月齢が幼いほど)愛らしいから?
子犬、子猫から飼わないと懐かないから?
何言ってんの?💢
デスよ。
でもね。
この考えがある人のなんと多いことか。
そして、売る側は、そんな消費者の言動を汲み取って、供給しているということ。
月齢が幼いほど消費者には高く売れるから。
母犬、母猫から子どもをすぐ引き離してしまえば、次に産ませる準備期間も短縮できるから。(年間の利益が多くなる)
とにかく早く売れれば、飼育費用がかからないで済むから。(繁殖屋もペットショップ側も)
わかりますよね。
いまのこの日本のペット産業に拍車をかけているのは、
命の尊さをなに一つ考えずに、
ただ可愛い、という感情だけで衝動買いのように命を買う人間がいるから
なんですよ。
さて。
ここで起きるのが、命のロス。です。
つまり、運悪く、売れ残ってしまった子犬、子猫はどうなるでしょう?
そのままの姿でいるわけではないですよね。
生きている命ですから、成長します。
体は大きくなりますし、コロコロした子犬や子猫の頃とは変わってきます。
言ってみれば、【賞味期限が過ぎた状態】なわけです。
だから、食品ロスのように、売り手側は、これをなんとかしたいわけです。
でも、食品とは違って、飼育費用はどんどんかかる上に、見た目は可愛さから遠のいていき、結果、買ってくれるお客さんはいなくなるわけです。
見切り品のように、ものすごく安い値札を貼られて、ショーケースに入れられている、そんな光景を見たことありませんか?
全国に何店舗も支店を持つ店ならば、売れなかったら次の店に、と、たらい回しすることもあるでしょう。
満足にごはんも与えられず(だってコストばかりかかるし)、不衛生な環境で病気になる子もいるでしょう。
もはや売り物にさえならなくなったその子は、じゃあどこにいくのか?
引き取り屋と呼ばれる業者に渡されてしまうのか。
殺処分されてしまうのか。
雌であれば、また繁殖屋にもどされて、今度は子を産ませられるようになるのか。
要らなくなった子の運命は、どれも幸福とは程遠いんです。
そして、これは、ただの私の妄想ってわけじゃないってことです。
命に賞味期限があっていいのでしょうか?
命のロスがあっていいのでしょうか?
いつ行っても、毎回なんでペットショップには、コロコロした子犬が、子猫が、あんなにたくさんいるんだと思いますか?
食品ロスもあってはならないことです。
でも、それ以上に、
常に、陳列棚に食品が並ぶ、この当たり前の毎日と同じように、
常に、同じくらいの幼い月齢の命が、ショーケースに並ぶ、この日本の現状は、異常なんだということを、知ってください。
ペットショップで、ただ、可愛い、愛らしい、連れて帰りたいって騒いでるだけの人間にはならないでください。
どうか、その子たちの未来と、その子たちを産んだ親のことまで考えてください。
命を衝動買いしない、ちゃんと考えて、真剣に悩んで、本当にその店から買っていいのか、選択肢はそれしかないのか、そこまで考えて結論を出して欲しい。
ペットショップから迎えることが悪なのではないです。
安易にペットショップから買うことが悪なんです。
日本国民全員が、命を真剣に想って、考えて、実践していったら、きっと生体市場はいまより縮小するはずです。
だって、売れなくなれば、需要と供給の関係は破綻しますから。
いわゆる【蛇口を閉める】ということも大事です。
同時並行的に取り組んでいかねばならない問題です。
でも、それだけが、答えじゃない。
力のない人も出来ること。
それが、不買運動だと私は思います。
意識を変えることは大変だし、共感してもらうこともたやすいことではないです。
でも、少しずつでも、例えば隣の人に伝えるってだけでも、社会は少しずつ変わるのではないでしょうか?
いきなり大きく変革させると犠牲も大きくなってしまいます。
一度全て焼き払ってゼロにして、一から構築するというのは、すごく無謀だし、乱暴なやり方です。
少しずつの変化は、社会も受け入れやすいです。
もちろん、人も。
どうか、どうか、ペットを家族にと考えている人がいたら、
保護犬、保護猫を選択肢のひとつに。
そして、ペットショップで売られている子の親のことまで考えられる、伝えられる人になってください。
もし売れ残って、見切り品同然の扱いをされている子がいたら、手を差し伸べてください。
その子のその先の運命を想像してあげてください。
何度も言いますが、
ペットショップから迎えることが悪なのではない、
他の選択肢を持たずに、安易にペットショップから命を衝動買いすることが悪なんです。
命を尊ぶことのできる日本人が増えてくれることを、切に願います✨✨✨