「自然派薬局 ぎんのもり」発
(漢方薬とバッチのフラワーエッセンスを扱う、滋賀県湖南市の漢方相談薬局)
滋賀県湖南市 Tel&Fax 0748-60-1809
何か気にかかっていたことがスッキリ解決して、気分も晴れやかになった時など、「やれやれ、これで胸の痞えが取れた」という表現をすることがあります。
実際に何かが痞えていたわけではなく、停滞感のある「鬱積した気持ち」を抱えていた事を表しているのでしょうけど、確かに痞えた様な感じを抱くもので、うまく観察した言葉だと思います。
この痞え感を東洋医学的にいうと、「気の停滞」ということになります。
漢方薬はこの「気の停滞」、つまり「胸の痞え感」を改善するのが結構得意なのです。
そういう働きがある生薬を「理気剤」と言います。
さまざまな理気剤がありますが、ポピュラーなところではミカンやダイダイの皮などの柑橘類もそういう効果があります。
あの清涼感のある香りは時に「胸の空く(すく)ようないい香り」などと表現されますが、気の停滞を取り去るので「胸がスッと空く(すく)」のでしょう。
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理気剤については、書き出すと話が長くなるので、とりあえず分かりやすい症状から。
今回はこの鬱陶しい梅雨時期に多い「胃がドーンと重たくもたれる」という症状についてです。
これも胃の気の停滞で、水も停滞し、そのため胃が冷えて動きも悪くなっているのです。
こういう時は漢方薬の出番です。
一般用漢方薬に「香砂六君子湯(こうしゃ りっくんしとう)」というものがあります。
六君子湯に香附子、縮砂、かつ香などの気剤を配合したいわゆる芳香性健胃薬です。
単なる六君子湯の作用だけではなかなか改善しない「停滞感」がふっと動くのです。
胃のあたりがスッと軽くなり、同時に気持ちも軽くなりますね。
胃の調子を改善するだけで、それこそ「胸の痞えが取れた」ような軽快な状態に戻れる訳で、とてもありがたい漢方薬です。
(もちろん、他にも「胸の痞え」を取ってくれるものは色々あります。これだけではないですよ)
ホームページ
http://pat-ginnomori-shiga.jimdo.com/
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☆…漢方薬局の想い…☆
漢方の世界には「体を中から立て直す」、「補う」、「バランスをとる」、「調和させる」といった概念があります。
さらに私たちの体を支えている「気」という目に見えないエネルギーも重視します。
行き過ぎている症状は抑え、足りない所は補い、アンバランスは是正し、「体という物質」と「気というエネルギー」の両レベルで「中庸」にもっていくのです。そうやって、漢方薬や、自然派のサプリメントなどで体のゆがみを治してゆくと、人間が本来持っている「治ろう」とする力が目覚め、治癒への経過をたどり始めるのです。
西洋医学が、熱や痒みや下痢や痛みなどの「症状」を悪いものとみなし、攻撃したり、押さえ込んだりして事態を収めようとするのとは対照的です。
東洋医学は、温和で平和な癒しの医療と言えるかもしれません。
現代人の心身ともに疲労困憊した体に必要なのは、こういった体に優しい医療かも知れません。
西洋医学的には手立てがなくても諦めないで下さい。我が国には、こういった伝統医療もまだ残っているのです。
興味を持たれた方はどうぞお電話下さい。
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