「自然派薬局 ぎんのもり」発
(漢方薬とバッチのフラワーエッセンスを扱う、滋賀県湖南市の漢方相談薬局)
滋賀県湖南市 Tel&Fax 0748-60-1809
東洋医学の古典(傷寒論)を学んでいると、西洋医学では決して取りあげられる事はない症状についての記載が沢山出て来ます。
その中には「煩燥」とか「心中懊憹」「心下痞」「心煩」などというのがあります。
「心下痞」は「胸の辺りのつまり感」。
「煩燥」、「心中懊憹」、「心煩」はどれも似たような症状ですが、漢字の雰囲気でなんとなく様子が想像できませんか?
これは「胸の辺りが煩わしい感じで、気分が何か落ち着かなくなる様子」を表す言葉なのです。
つまり問題は「胸の辺りの煩わしさ」「胸のあたりの痞え感」などの違和感であり、これが悪さをして精神的不安定さをもたらしているという事。
ではこの「胸の辺りの煩わしさ」はなぜ起こるのかというと、「のぼせのようないらない熱」が胸の辺りに停滞していることが原因なのです。
熱とはいうものの、炎症や感染症の熱ではないので体温計ではかっても平熱のままです。
(つまり西洋医学的には問題にされない症状と言う事です)
インフルやコロナなどの熱病に罹患中や治りかけに起こることもあるし、神経使いすぎて過労の結果ということもあるし、熱中症などで汗をかきすぎてということもあるし、吐き下しが続いた後とか、虚弱体質や老化の過程でも起こりうるのです。
気をつけて観察すると、この症状は日常生活で意外に多いのです。
お客さんとの会話の中でも、こういう症状はありませんかと具体的に聞くと、そういえば以前にそんなことがありました、という答えが返ってくることが多いのです。
つまり、かなり一般的な症状ではあるけど、西洋医学的にはこれらの概念も表現方法もないので認識されていないだけでしょう。
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実は私も以前に、これが古典に記載されている「心中懊憹」かもしれないと自分自身で感じたことがあります。
そのときは、何か物事に集中できなくて、本を広げても少し読んだだけで集中できず、スマホをいじってみたり、パソコンいじってみたり、そこら辺をウロウロしてみたり・・・ふと気がつくと胸の辺りがモヤモヤした感じがしていて(胸焼けではない)、その胸のモヤモヤに突き動かされて集中できない感じでした。
幸い私はすぐに漢方薬を飲んで胸のモヤモヤを改善し気分も落ち着きましたが、世間一般の人はこうなるとなすすべもないでしょう。
まず症状を正確に表現できないでしょうし、出来たとしても理解はしてもらえないでしょうし、西洋薬で効く薬はありません。
ではどうなるかというと、運が良ければ何かのきっかけで治ってしまうかもしれないし、なんだろうと思いつつその不快な症状を抱え込んだまま毎日をやり過ごすか、あるいはたまりかねて病院に行くと安定剤など出されるか・・・まあいずれかでしょう。
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私が心配するのは、子供たちがこういう症状に陥ると、A D H Dなどと診断されてしまうのではないかと言う事です。
東洋医学を勉強するものとしてお伝えしたいのは、脳には何の問題もなくても、こういう体の寒熱(陰陽)のアンバランスからくる落ち着きのなさや集中力の低下が起こる事がある、という事です・・・・・
ホームページ
http://pat-ginnomori-shiga.jimdo.com/
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☆…漢方薬局の想い…☆
漢方の世界には「体を中から立て直す」、「補う」、「バランスをとる」、「調和させる」といった概念があります。
さらに私たちの体を支えている「気」という目に見えないエネルギーも重視します。
行き過ぎている症状は抑え、足りない所は補い、アンバランスは是正し、「体という物質」と「気というエネルギー」の両レベルで「中庸」にもっていくのです。そうやって、漢方薬や、自然派のサプリメントなどで体のゆがみを治してゆくと、人間が本来持っている「治ろう」とする力が目覚め、治癒への経過をたどり始めるのです。
西洋医学が、熱や痒みや下痢や痛みなどの「症状」を悪いものとみなし、攻撃したり、押さえ込んだりして事態を収めようとするのとは対照的です。
東洋医学は、温和で平和な癒しの医療と言えるかもしれません。
現代人の心身ともに疲労困憊した体に必要なのは、こういった体に優しい医療かも知れません。
西洋医学的には手立てがなくても諦めないで下さい。我が国には、こういった伝統医療もまだ残っているのです。
興味を持たれた方はどうぞお電話下さい。
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