「自然派薬局 ぎんのもり」発
（漢方薬とバッチのフラワーエッセンスを扱う、滋賀県湖南市の漢方相談薬局）
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もうだいぶ以前の事ですが、ある高齢の男性が心筋梗塞一歩手前の状態が見つかり、大きな手術を受けて一命を取り留めたことがありました。
それはラッキーなことだったのですが、術後に一過性に微妙な性格の変化があり、家族のものが困っていたことがありました。
今までにないような顔つきで奥様に対してネチネチと嫌味を言ったり、お金に細かいことを言ったりして随分困らせたそうです。
そこの奥様が「頭の手術をしたのなら、性格が変わると言うのも理解できる。でもうちの人は心臓の手術をしただけなのに、なんで頭がおかしくなるの？」としきりに嘆いていました。
そのおかしな言動は、のちに次第に収まって元通りの穏やかな性格に戻ったのですが、その間の家族の戸惑いは気の毒なくらいでした。
またある同年代の方から聞いた話では、産後にそこの家のお嫁さんの言動が一時期おかしかったことがあると言うのです。
支離滅裂な事を言ったり、普段のしっかりした姿からはありえない混乱した状態だったそうです。
このケースも、お嫁さんは程なく正常に戻り、今では何の問題もないそうです。
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今、この二つのケースを東洋医学的に考えてみると、「瘀血の上昇」だったのではないかと思うのです。
瘀血が脳に作用しその度合いが激しい場合、「狂のごとし」と言う状態になると、古典にも記載があります。
「狂のごとし」というのは狂っているという意味ではなく、「どうみてもおかしい状態」を指しているようです。
あまり知られていませんが、外科的手術、出産というのは、必ず大なり小なり瘀血を作り出すのです。
（産後の養生が大事だと言われるのは、こういうことも含まれるのです。）
瘀血がらみの精神神経症状には、そのほかにも「喜忘」と言って、「物忘れがひどくなる」という症状も記載があります。
ちなみに「狂のごとし」とまでなった場合の漢方薬は、かなり強い瘀血薬でないと効かないと言われます。
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瘀血からこういう精神症状が起こることがあるなんて・・・東洋医学の知識がないと、まず理解できないし、思いもつかないでしょう。
ちなみにこういうのは西洋医学ではどう判断されるのでしょうね。
http://pat-ginnomori-shiga.jimdo.com/
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☆…漢方薬局の想い…☆
漢方の世界には「体を中から立て直す」、「補う」、「バランスをとる」、「調和させる」といった概念があります。
さらに私たちの体を支えている「気」という目に見えないエネルギーも重視します。
行き過ぎている症状は抑え、足りない所は補い、アンバランスは是正し、「体という物質」と「気というエネルギー」の両レベルで「中庸」にもっていくのです。そうやって、漢方薬や、自然派のサプリメントなどで体のゆがみを治してゆくと、人間が本来持っている「治ろう」とする力が目覚め、治癒への経過をたどり始めるのです。
西洋医学が、熱や痒みや下痢や痛みなどの「症状」を悪いものとみなし、攻撃したり、押さえ込んだりして事態を収めようとするのとは対照的です。
東洋医学は、温和で平和な癒しの医療と言えるかもしれません。
現代人の心身ともに疲労困憊した体に必要なのは、こういった体に優しい医療かも知れません。
西洋医学的には手立てがなくても諦めないで下さい。我が国には、こういった伝統医療もまだ残っているのです。
興味を持たれた方はどうぞお電話下さい。
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