山口に来てから1日目の終わり
瑠璃光寺五重塔を父に見せたのですが
あれは違う!と騒ぎ出し看板もあり間違い無いといくら言っても納得せず近くで確認しようともせず
写メを見せても本物はもっと大きくて全然違うと引かずふくれる始末
時間も無いのでそのまま山口サビエル記念聖堂へ
巨大な教会の前まで行くが父はご機嫌斜めで車から降りようともしないので
結局この日はそのまま宿に行きました
父を温泉に入れたくて部屋に露天風呂付きを借りていたので食事の後娘2人で父の入浴介助
自分達は父が寝た後大浴場へ
夜間も3〜4時間毎トイレの父を段差で転倒しないよう一緒に起きて寝るまで確認
兎に角妹も私も睡眠時間が足りない
父はご機嫌ですけれどもね
次の日
宿泊した湯田温泉ユウベルホテル松政から近くの中原中也記念館に行くが残念ながらお休み
色んな所を見せたくて事前に用意したウンチクを並べつつ湯田温泉駅へ白狐を見せに寄る
父の思い残しが無い様に五重塔へもう一度向かいました
そこで父の言う通り右に左にと行くと道が無くなったり民家の庭先に行ったり
終いに萩往還道を通る羽目に
車のすれ違いが厳しい道を延々と走りながら
父にどこにあるのか聞くともうすぐとかその辺とか言う
この道を通った事があるの?と聞けば無いと答える
初めての土地勘も無い所で
北海道で言えばかなり山道の林道を谷底見ながら運転する私としては怒り心頭
頭の中で何度ちゃぶ台をひっくり返していたかわかりません
時には「本当にこの道でいいの?」と大声で叫んでいたり最悪です
結局父の昔の幻に付き合わされた訳ですがもうヘトヘトです
その後秋芳洞へ
正面から行くとずっと登りになるので裏の黒谷口に車を停めここで父の為に購入した軽量の車椅子を下ろし暗い洞窟の中を平坦な所は車椅子で
階段部分は介助しながら妹と交互に車椅子を担ぎながら何とか踏破しました
ぜんざいを食べたいと言う父に付き合い入った土産物屋さんで是非行って来たら良いよと背中を押して貰えたのでタクシーで車の停めてある場所まで戻り綺麗なお水が湧く別府弁天池湧水へ向かいました
小さな厳島神社があり水の色が美しかったです
ペットボトルに水を汲んでいると寒い日にもかかわらず多くの人が次々に水を汲みにやって来ます
美味しい物を食べ
美味しい水を飲みという私の心の中の目標を1つクリアしましたが父にはお気に召さなかった様で車から出て来ません
この後真っ直ぐ萩へ行っても良かったのですがどうしてもカルスト台地を見せたくて秋芳洞の方へ戻り秋吉台を突っ切りながら次の宿泊先へ向かいます
連日の寝不足もあり宿で何もせず只々眠りたい状態なのですがそうもいかず
この日の入浴介助は座り込んで動けない私に愛想尽かした妹が仕方ないといった感じで行なってくれました
今思うと沢山色んな所を見せてあげたいと思う私の気持ちと小洒落た店でショッピングしたい妹
自分の郷里で妹に会えればいいという父
それぞれの思惑がかなりズレていたのでした
事前の要望を聞いてもはっきりしない2人に私がスケジュールを押し付けた感じになったようで
私自身の行きたい所を結構削っているんですけれど不満だらけの様でした
なので責任を感じて旅の最初から最後まで運転を引き受けました
さて萩の最初に選んだのは須佐ホルンフェルス
白と黒の重なり合う断層の美しい絶壁
近くに行く遊歩道もあるのですが足の悪い人には無理なので遠くから撮影
次に世界遺産でもある恵美須ヶ鼻造船所跡
続く…