いけないものは色々ありまして
体重であったり
生活態度であったり
金銭感覚だったり
家族や友人、ペットとの関係であったり
病気に対しての気持ちだったり

一生懸命生きているかと訊かれれば
絶対そうじゃないのだけれど
人生の前半に毎日時間が足りないと
追われるように生活していた事を考えると
何と勿体無くも贅沢な生活をしているなぁと思う今日この頃
時間を無駄に使う贅沢って
毎日何気に生活していて気付かないけれど
結構凄い事ですよ
人生ちょびっとしかないのにね

色んな病気をしてから人生が変わった
動こうとするとこれでもかと大病が襲う
既往歴を書く欄が足りない程手術をし
覚えていられない程病気をし
完膚なきまで叩きのめされました

兎に角時間が勿体無いと動いていた頃
いきなり本もパソコンもテレビも何もかもいきなり受け付けなくなった

始まりは私の誕生日でした

いきなりの激しいめまいは顔を横に向けるだけで
世界中を物凄いスピードの回転運動に放り込み
毎日リアルに崖から飛び込んだり
車の急発進急ブレーキをノンストップで延々と繰り返されるような地獄を経験していました
寝ていても首を横に向けただけで世界がいきなり回転するのですから悲鳴の連発ですよ
嘔吐用の袋も手放せず動く事もままならず
家族には迷惑をかけました
そして病院の検査の地獄な事
薬も効かず運転が出来るようになるまで何年かかったでしょう
その間鬱なのか更年期なのか自律神経失調症なのか併発し
真っ暗な部屋の中引き篭もる毎日

それでも家族やいろんな友達が嫌がる私を外へ外へと連れ出してくれました
思い出す度感謝の気持ちが溢れて来ます

病院からの薬を絶って2年程の間
寝付けば悪夢で悲鳴をあげて目が覚め
起きていても疲れ果ててもうろう状態
外に出ようとすると心臓が苦しくなって全身冷汗動けなくなる
何度も服薬を戻そうかとも考えたけど
辛かった日々を通り過ぎた今は戻さず良かったと思う
あのままでは廃人でした

で、元気になりつつある今
怠惰な生活に罪悪感を感じている
このままではいけない
そう思いつつ
心の声を聞くとそんな自分にも愛しさと申し訳なさを感じるようになって来た
運動しなきゃ歩けなくなる
そう思い始めたらかかとの軟骨から棘が出て来て歩くのに支障が出たり
庇って歩くせいか股関節から足が動かなくなる
筋力の無さが半端でない

焦りは心を苛んで行く
健脚な人を見ると自分も毎日動いていたのにと心がざわめく

人生無駄に生きているのだろうか
このままではいけない
怠惰な自分を許しながらも
これから私はどうなるのだろう
押し込めた不安が時々湧き上がる

さてどうしようか
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スーツケースを広げれば当たり前のように収まるアンジェリーナ
一緒に詰めて旅に出ようか…