高校時代の友人が制服姿で私に興奮気味に話しかけてくる
「ねえねえ5組って凄いんだよ~。町の振興をどうしたら良いのか案を出しているの
自分達3組も考えているんだけれどもさ~」
そんな風に話す彼女が凄く輝いていて
自分もその中に入られたらと羨ましく思う

なぜ私だけ高校生じゃないの?とか高校時代は3組しか無かったとかは置いといて
高校の授業って教えてもらうのではなくて
自分達ひとり一人がクラス一丸となって社会に貢献する事を考えるなんて
実際では有り得ないけれど
彼女も周りも皆んな輝いていて
私も話を聞いているだけで気持ちが湧き立つ感じがして
「お金出してもらえるなら実際に作って使ってみれば
それにより長所と短所が引き出せるのでは?」と話してみれば
何やらお金を出してもらう事が嫌なようで何かこだわりがあるみたい
水を差したような気持ちになりしょぼんとする

彼女達の在り方や考え方が丸で1人が皆んなの為にみたいです
ひとり一人が細胞の一つで自分達の素晴らしい未来の為にクラスで出し合い
地域でどんどん実践していく
それが国中であったり地球規模であったり惑星毎であったり
なぜか何の不思議も無く一人の思いが宇宙にまで広がっていく

で、その5組が出している案が建築の事みたいなのだけれど
一つ一つの部屋が軽量金属の箱型ユニットで頑丈に出来ていて
内部は女性や子供でも気楽に好きなデザインを嵌め込み出来
一つの部屋自体にそれぞれ役割があって
それぞれのユニットをつなぎ合わせ一つの家にすると
その家自体が蜂の巣の一つのように構造体の一部であって
集まる事により細胞が臓器になるかのごとく
全てを活かすための目的の一つに向かい発展して行く

こんな風に文字にしてしまうと何だかとてもチープで
自分の感じた気持ちの一部も伝わらないけれど
ミクロからマクロへの構造というか一体感が気持ちいいとか
全ての物で多重構造になっていて…
あぁ、もう自分の中の感動が薄れて来て
上手く説明できずに終わりそう

現実のように自分さえよければとか人より上とか
そんな事を考えていたら出来ない世界ですね

だって彼女達の基本が自分が何か誰かの役に立つ事で輝いているから
それを利用しようなんて悪い心が微塵もない事が前提でしょうね

人間の体も各細胞や臓器が自己主張し出したら病気になってしまいますもんね