電子ノートには、四月に書き掛けた日記。
仕事の内容がダーク過ぎて、病んでる自分がいた。
ここにupしなくて良かった。
今は、仕事帰りに買い物して、家に着いてもまだ明るい。
窓を開け、ムッとした部屋に風を通し、わらわらと集まってきた猫にご飯をあげて、コーヒー入れてホッと一息ついてもまだ明るい。
ちょっと湿った生温い空気に、天然の風と陽の光がマーブル模様になって肌を撫でていく。
梅雨は嫌いだけど、梅雨の晴れ間、いつまでも明るい夕方が案外気に入った。
気がつけば、夏至が過ぎていた。
日の入りが最も遅い季節。
帰るなりエアコンを点ける夫の。
残業がもう少し続けばいいのにと
天邪鬼が顔を出した。