思い思われシリーズの3回目です



「子供の世話にはならないと決めてる・・

それぞれの生活があるし、子供とはいえ別の人格

私の全てを理解してくれるわけではない」と言い切る
ひとり暮らしのしっかりされた女性です


子供に依存しないで生きていく

今後の整理をするために、仕事を辞めるという


子供たちに迷惑をかけないために

自分の身辺整理をする時間を作るのだそうです


そしてお墓は・・・・と

話がどんどん進んでいく


「子供たちには無理だから」

「それぞれ家庭を持っていて、私のことまでまわらないでしょ」


と子供を思っての発言をしたかと思うと


「それぞれの生活や仕事があって忙しのはわかるけど

土日に電話くらいほしいと思うこともある・・

別に用事があるわけではないけど・・

声くらいね~~~心配じゃないのかしら・・・」と本心を漏らす・・


子供の前では気丈にふるまう母が、実はそんなことを考えてるとは

当の子供達には伝わらないかもしれない


「子供の前ではつい大丈夫って言っちゃう・・

でも、1人で泣くの・・もういいかな~~って

ほんとうはそんなに強くないのよ・・」


私にそう話すしぐさはとても可愛い・・

失礼とは思いながらも


「○○さん可愛いです・・」と言葉にした


すると

「そうでしょう・・本当は可愛いの・・」と

もっと可愛い


娘や息子は、お母さんのこんな可愛い顔知らないだろうな・・

娘や息子の前ではこんな表情出さないんだろうな・・

世の親は、多かれ少なかれ皆そうなんだろうな・・


その日、患者さんと話をしていて

田舎でひとり暮らしをしている気丈な母に

無性に電話をしたくなった