今年はあっという間に桜が咲き、気が付いたら葉桜・・


「お花見しなかったから、春が来た感じがしない~~」と

スタッフ同士で話しをしていました


日本は四季があり、季節を楽しむことができます


当たり前であった季節の移り変わりが

「がん」と告げられ、ましてや余命など告げられると

やたら季節を敏感に感じ、愛おしく、感慨深いものになるのではないでしょうか



先日、当院で治療をしていた患者さんが、

「体調が悪く通院がキツイ、少し入院をしたい・・」ということで

急きょ、当院と同じ想いで患者さんに接してくれる I先生の病院に

入院させてもらうことになりました


I先生からは、患者さんの病状の報告が何度もメールで入り

    なかなか難しい状態であること、

    家族も一生懸命時間を共有していること、

    車いすで連れ出し、病院の中庭の桜を見に行ったこと、

などなど 書かれてありました



数日後、I先生から報告書が送られてきました


   西方極楽浄土に旅立たれました

   銀座に帰してあげられなくて残念でした

   最期の時間に医療者は無力です・・と


   そして、患者さんと一緒に見たのであろう

   満開の桜の花の写真が2枚同封されていました



桜の写真を見ながら、改めて

   「最期の時間」を考えさせられ

   患者さん、家族の想い

   そして、「どう寄り添うか」 

              を考えさせられたひとときでした


                                     合掌