ここからは私の勝手な感想です
原作を読んでいないし、私の能力不足ゆえ
感じてしまう事がたくさんあるようです
本当に自分勝手な感想になりますし
多分支離滅裂になってしまうと思うので
どうか、どうか、軽~く流して下さい
よろしくお願いいたしますm(_ _ )m
「見知らぬ乗客」 byアッカーマン
う~ん・・・私にはちょっとせっかち過ぎる舞台でした
とにかく、衣装の早変えや、舞台セットの回転
ストーリーの展開、セリフの掛け合い
どれもバタバタバタバタ展開していって
一つ一つの場面がとっても、もったいなく過ぎていくような・・・
もう少し深く感じたい!って思うのに
あれ?もう変わっちゃうの?って展開が何回かありました
もちろんスタッフさんもすごいなぁって思います
キャストとスタッフの息がピッタリ合わないと
あの展開?転換?は無理だと思いますから…
あと…舞台上がすこし暗すぎて(+帽子もあったりして)
場面丸ごと表情がよく見えない…なんて事も…(涙)
こういうのも観客の想像力が必要なんでしょうね…(><;)
ブルーノはいつからガイを愛していたんだろう
ガイはいつからブルーノを必要としていたんだろう
パンフレットや雑誌などを読んでもわからない私
原作を読めば私にも理解できるかしら
ブルーノの狂気・・・この 《狂気》 が曲者
ブルーノは決して狂気の人ではなかったように思います
常に自分の苛立ちやわがままを表に出し
自分の都合を相手に押し付け、ずる賢く生きてる人
大人になろうなんてこれっぽっちも思っていない
お金持ちのボンボンの甘えん坊
彼が哀れで可哀想なのは
誰一人、彼と真剣に向き合う人がいなかった事でしょうか…
母親が中途半端に息子を愛するのではなく
厳しく突き放す愛を持っていれば・・・・・・・
そして、父親が真剣に息子を愛してあげていれば
彼は違った道を歩けたんじゃ・・・・・・・
アッカーマンの演出は、やはり日本人じゃないって
あまりに感じてしまう演出でした(当たり前ですが…)
ブルーノはガイに対し目を見開いて
おらおら~な感じで責めて行く事が多いです
このブルーノの表情・・・後半は正直見飽きてしまうほど・・・
せっかく二宮和也という役者を使うなら
あんなに作りこんだ表情をさせなくても
背筋がゾーっとするような感情を出せるはずなんです!!
イライラを表すためにライターをカチカチさせたり
新聞をくしゃくしゃに破ってみたり
そんな演出しなくても二宮和也なら伝えられるのに…
って思ってしまいました
そもそも、本当に狂気に満ちた人間なら
人を殺した後も、まるで何事も無かったかのように
平然としているんじゃないかって
もっとヘラヘラ笑っていられるんじゃないかって思うんです
何かの拍子にその淡々とした狂気が外れて
正気になった時・・・「ママぁ~ママぁ~」と
救いを求めて本当に壊れてしまうんじゃないかと・・・
それにしてもこのママぁ~と叫ぶシーンは
本当に胸が苦しくなりました(ノ_-。)
そして、ガイ役の内田さんはちょっと舌ったらずなのかな
食堂車ってセリフが食糧車って聞こえたりしました
でも喘息を抱えてるとは思えない迫力が随所にありました
私はガイ目線でストーリーを追っていたんですが
いつブルーノに落ちたのか(愛したのか)わかりませんでした
これ、私の感性が鈍いのでしょうね・・・(x_x;)
ブルーノの執拗なまでの要求に電話をとったとたん
「死ね~死ね~」と叫ぶ場面は圧巻!
ガイという人間が音を立てて崩れていきました
ガイが殺人を犯してからの自分を苛む心の葛藤も
もう少しゆっくり味わいたかったなぁと少し残念でした
そして、秋吉久美子さん・・・さすがでした
間の取り方、ブルーノとの呼吸
なんだろ…この役がピッタリだったと思います
舞台の経験が少ない事に驚きました
今、振り返って思うことは2つ・・・
二宮和也が創り出すブルーノが観たい♪
(演出家の指示通りではなく…)
二宮和也が演じるガイが観たい♪
以上です。
長々と自分勝手な感想にお付き合いいただき
ありがとうございました
気分を害されたらごめんなさい
でも、ここに愛はあります
二宮和也の才能を溺愛しているんです