歯科衛生士の宮本です。
今回は、高齢者の方の口腔ケアと
口腔体操のお話をさせてください。
まず、口腔ケアのお話から。
基本として用意するものは、
コップ、歯ブラシ、歯磨き粉、ですが、部分入れ歯だったり、総入れ歯だったり、麻痺があったり、起きるのが困難だったり、
うがいが出来ないなど、皆さまそれぞれの状態によって、必要な道具も変わってきます。
今回、写真に挙げているものは、基本プラス、歯と歯の間用の歯間ブラシと、舌ケア用のシリコンブラシと、
口腔粘膜用のスポンジブラシです。
実際には、私や介護士が行う場合、お部屋にあるものだけで行わなくてはいけないので、
なかなか、大変な場合もあります。
ポイントとして、上記の場所を意識して磨くと、磨き残しや磨き忘れが少なく、
短時間で終えられると思います。
高齢者の方は、唾液の量も少なかったり、歯の本数が減ったり、歯ぐきが痩せたりなどで、
普通よりも磨きにくい状態になっている事が多いです。
実際に、ケアした後の口腔内です。
常にこの状態をキープしたいですね。
次は、口腔体操のお話をします。
こちらは、口腔体操をする時の説明用のイラストの一部です。
実際に、入居者さまに行ってもらいます。
しっかり口も閉じられて、空気が漏れることなく、頬を膨らませられています。
これは、口周りの筋力を使う運動で、食べこぼしや、お話をするのにも必要な筋力です。
あっかんべー、と舌を出す運動です。
これは、舌の上に乗った食べ物を、上手くのどへ送るのに必要な運動のトレーニングです。
お互いに楽しく、ケアや体操をしていくことで、いつまでも、健やかに、おいしくご飯を食べたり、
楽しくおしゃべりしていきたいですね。
これからも宜しくお願い致します。


