銀木犀ではご本人やご家族が望まない
限りお別れ会を行っております。
中には死を忌み嫌う方もおられるでしょう。
また、人が亡くなるという事に対して、特に
高齢者施設などでは“タブー”だとお思いの
方も多いのではないでしょうか。
銀木犀は違います。
“死”は日々の生活の延長上に自然にあるもの
ですから、生活を共にしてきた他の入居者さまと
私達スタッフが心からお別れをすることは極めて
自然な行為なのです。何も特別な事はありません。
銀木犀では、高齢者の目まぐるしく変化する
体調に対し、在宅医や看護師と密に連携して
対応しております。しかしながら、“看取り”と
いう行為に関しては医療者や医療機関では
なく、ご家族や毎日の生活を共にしてきた
人達が行うものだと考えております。
お別れ会では毎回多くの入居者さまが
お花を手に並ばれますが決して強制では
ございません。ご自身の意思でお別れを
したい方だけが自由な服装で来られています。
そこに義理などはありません。一人生を深く
考えながら最後のお別れをされています。

今まで一緒に住んでいた方が知らないうちに
突然いなくなってしまったら、淋しく思いません
か?不安な気持ちになりませんか?人間らしい
心からのお別れをして始めてその人との関係を
終えれるのではないでしょうか。それがないと
何かすっきりしない、モヤモヤした気持ちが心に
残り、いつまでも癒されることはないと思います。
写真は先日のお別れ会の様子です。
社交ダンスや弓道など、趣味嗜好のとても多い
お話しが大好きな方でした。戦時中はゼロ戦の
整備をされていたそうで、ゼロ戦の話になると
止まらなくなる方でした。これからは遺された
奥さまとの新しい物語を作っていきます。
天国で見守っていて下さいね。どうぞ安らかに
お眠りください。本当にありがとうございました。
戦時中の日本とは違い、今は自分がどのように
最期を迎えるのかを選べる時代だと思います。
人生の最終章を家族と共にゆっくりと、安心
して過ごして頂ける空間を作り上げること。。。
これが我々の最大のミッションなのです。




