ドル高円安はもはや当たり前になっている感じがありますが、どうやら円はその他の通貨に対しても価値の下落が目立っているようですね。残念です。介入してもこの円安水準だといよいよ本当に通貨の力が落ちてきていると言わざるを得ないですね。


当面、金利を上げていくしかないのかなと思います。あとは、個々人が円以外の資産を持ち運用していくことで為替リスクをヘッジするのが当たり前になって来そうですね。それも早い段階で行動しないと効果が薄まっていくかもしれませんね。


判断が難しい時代になりそうですが、きっと勉強し続ければ対策はありそうですね✨✨✨


「隠れ円安」幅広い通貨に 為替介入前の水準超す

英ポンド201円台 対スイスフランは最安値圏

日本経済新聞 朝刊 グローバル市場(9ページ)

 外国為替市場で円が幅広い通貨に対して下落している。スイスフランや英ポンドなどに対し、4~5月に政府・日銀が為替介入に踏み切る前の安値をすでに突破している。対ドルでは介入への警戒感が円安進行のスピードを抑えているものの、介入の神通力が及ばないその他の通貨では「隠れ円安」が着々と進む構図となっている。

 「日銀が(先週末の金融政策決定会合で)『何もやらなかった』という市場の評価が、円売り圧力になっている」。三井住友銀行為替トレーディンググループの納谷巧グループ長はこう話す。

 19日の外為市場で円は1ドル=158円前後で推移した。14日の決定会合で日銀は国債買い入れの減額開始を7月以降に先送りした。すでに5%超の水準まで金利を引き上げている米国との差が改めて意識された。

 円売りがなかなか止まらない。6月上旬に付けた1ドル=154円台半ばからじりじりと円安が進む。今後の焦点は4月29日につけた160円を探る展開になるかどうかだ。同日に今年に入って1回目の為替介入が入ったとみられている。

 4~5月に政府・日銀が9.7兆円と過去最大規模の円買い為替介入に動いたと判明した。160円に向けて円安が進めば再介入で円が押し上げられかねない。そんな警戒感から下値では買い戻しが入りやすい。介入の効果により円が2円ほど円高水準にとどまっているともいえる。

 ただドル以外の通貨に対しては、既に介入効果を喪失しつつある。米ドル以外の通貨に対する「隠れ円安」が進み始めたからだ。基軸通貨のドル以外に対しては、円安が進んでも政府が円買い為替介入に動く可能性は低いとの見方から、円売りの安心感がより大きい。

 18日には対スイスフランで1スイスフラン=178円台と、英LSEGで遡れる1982年以来の最安値を付けた。19日も同水準で推移した。対英ポンドでも1ポンド=201円台と約16年ぶりの安値圏に沈む。