せっかち長女が
次女より先に
実家に駆けつけてくれた
そこで詳しい話をせっかち長女に話し
うちの旦那さんも加わって
次女が実家に着いてから話す事を詰めた
三十分後…
次女到着
せっかち長女が
『 私が次女たちを出迎えて来る!! 』
と言って玄関行っちゃった…
いち早く
次女の彼氏を見てみたいと言う
野次馬根性丸出しのせっかち長女
玄関先で
せっかち長女と次女の会話する声に交じって
かすかに男の子の声がする
あの声が彼氏さんね!!
せっかち長女が
『 この状況彼氏さん知っとんの?
話し合いするって
ちゃんと言って連れて来たん? 』
と次女に聞くと
『 はぁ?
話し合い?
私、ママが腎臓の数値落ち着ける為に
水あげるって言ってたから
それ取りに来ただけやし!!
でママ達どこなん? 』
って言いながら次女は実家に上がって来た
旦那さんと私が並んで座って
神妙な面持ちで
次女たちを迎え入れる姿を見て
次女は状況を察したみたい…
彼氏さんは
『 は、初めまして
○○です… 』
と小声で言って黙り込む
次女も黙り込む
『 取り敢えず座って 』
と二人を座らせる
彼氏さんは座布団も無い所で姿勢正しく正座
次女は
凄い形相で睨む旦那さんの顔を見て
うつむいて座った
しばらくの沈黙の末
旦那さんが
『 ママから話しちょこっと聞いただけやけど
お前の考えは甘い
そんな中途半端な気持ちで就職したんか
俺らが保証人になっとる奨学金もそうやけど
大学の部活の監督が保証人になっとる
奨学金はどうするんや?
申し訳ないと思わんのか?
それを説明する為に来たんちゃうんか?
彼氏さんが悪い訳ちゃうで!!
そやけど
説明するより前に
彼氏連れて来て
こんな状況や
彼氏さんも可哀想や!!
言い訳あるなら言ってみい 』
旦那さんは
私達が言いたかったことを
旦那さんの言葉で伝えてくれた
それに次女は
ただただ下を向いたままで
ダンマリ…
せめて
何か言い返してよ